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特集2ケアラーってなに?県は2024年7月からケアラー支援推進本部を設置して、「介護離職ゼロ」の実現を目指しています。同年8月には、仕事と介護の両立支援に向けた最初のステップとしてビジネスケアラーセミナーを開催しました。セミナーで講師を務めた株式会社チェンジウェーブグループ(東京都港区)取締役の酒井穣さんは、自身の30年にわたる介護経験から「介護のプロに相談すること」の大事さを訴えました。[問い合わせ先]働く人・働き方支援課 TEL 055-223-1561 FAX 055-223-1516※力石啓史「仕事と介護の両立           と介護離職に関する調査結果」    生活福祉研究通巻89号ふれあいふれあい 「仕事と介護の両立は突然はじまり、時間とともに負担が上がるケースがほとんどです。一般論として介護業界では、地域包括支援センターに相談すれば、介護の問題の6割が解決するともいわれています。しかも介護保険制度の改正は3年ごとにあるので介護サービスの内容がどんどん変わっており、個人で全てを把握するのは難しい。まずは介護問題のプロがいる地域包括支援センターへ相談することが大切です」 また、介護にはお金がかかるため、簡単に仕事を辞めることを考えないでほしいと訴えます。仕事と両立できる介護時間の目安は「平日2時間、休日5時間※」だといわれているため、これ以上の時間を介護に取られると離職につながりやすいので注意してほしいと述2024年8月に開催された「ビジネスケアラーセミナー」べました。 「入浴介助などは素人がやると危険な場合もあります。身体介護は可能な範囲で介護のプロに任せましょう。そもそも介護とは“生きていてよかった”という瞬間の創造です。家族の会話を増やしたり、外食に連れ出したりするなど、家族にしかできない精神的なケアを優先してください」 特に高齢者の介護は早期発見、早期対応が原則です。少しでもおかしいと感じたら先延ばしせずに相談して、地域包括支援センターやケアマネージャーと連携することが普段の生活を守る鍵になります。1111vol.85vol.852025 SUMMER2025 SUMMERまずは相談することが大事

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