小学校導入効果が数字にも表れる魅力発信動画で先生を応援![巻頭特集]人学級25+2.8山梨県の教育について広く知っていただけるよう、新たに動画コンテンツを制作しました。動画は、①県内教員へのインタビューや、児童・生徒・学生・地域の方々から先生へのメッセージなどを収めた実写版②山梨県の教育に対する取り組みや、先生の働き方・教員選考検査などについてわかりやすく伝えるアニメ版を用意しています。こちらに動画山梨県は2021年度から24年 !4度にかけて25人学級導入の効果検証を行いました。25人学級の導入前後で、子どもたちの学校生活にかかわる意識、学力︵対象教科は算数︶がどのように変化したかを調べたものです。すると、「自分の良いところを言えますか」「決められた仕事をしっかりやっていますか」といった自己肯定感や日常生活に関する意識調査の多くの項目で、導入後の学級に良い影響が見られました︵図1、図2︶。また、記述問題の「無解答率」、つまり何も答えを書かなかった割合は、導入後の学級で低くなっていました。これは、授業中の教員の丁寧な声かけや巡回指導により、児童が最後まで粘り強く問題に取り組む姿勢が習慣になっていることをうかがわせる結果となっています。先生との「距離」が近くなることです。学習が遅れている児童や、生活態度が気になる児童に対して、先生のフォローがより行き届くようになりました。学校現場からは、物理的な距離が近くなったことで、教室の一番後ろの席で子どもがつぶやいたひとり言に対しても、反応がしやすくなったという声も届いています。甘利小学校1年3組担任の内藤先生は、こう話します。「過去に、28人の1年生のクラスを受け持ったことがあります。それが、いまは20人。たった8人の差ですが、かなり違います。本当に、ここにあと8人いたの?と思うくらいです」児童側から見ても、先生に相談を持ちかけやすくなったと言えるでしょう。先述の調査でも「困ったときに先生や友達に言えますか」という質問に対して、導入後の学級のほうが、「いつも」と答えた割合が4・4ポイント高くなっています︵図3︶。を全学年に![図1][図2][図3]「令和6年度少人数教育推進検討委員会報告書」を基に作成「自分の良いところを言えますか」という問いに対して肯定的な回答をした児童の割合3年生時に逆転1年生76.7%導入前導入後「決められた仕事をしっかりやっていますか」という問いに対して肯定的な回答をした児童の割合 ポイントポイントの増加「困ったときに先生や友達に言えますか」 という問いに対して「いつも」と回答した割合ポイント3年生高い3年生74.6%25人学級の大きなメリットは、79%97.8%-0.696.2%1年生4.455%74.2%97.2%99%3年生50.6%
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