懸命に志す県民インタビュー未来を山梨県には、人口の3%近い、2万2千人を超える外国人が暮らしている。活躍が期待される一方で、言葉や文化の違いに戸惑うことも多い。未来に向け懸命に生きる県民を紹介する連載・山梨懸人は、迷える外国人のサポートに奔走するタイからやって来た女性のストーリー。[連載]外国人のサポートに奔走する山田ノラコンタイ料理店で働く山田ノラコンさん(45)、通称「ののちゃん」のもとには、県内に住む外国人からたくさんの〝?〟が集まってくる。ビザの申請方法は?これ何て書い?「OKGoogle」ならぬ「おしえて、ののちゃん」だ。昨年末も職場のタイ人女性から「どこで冬服を買えばいいの?」と聞かれた。女性は日本人と結婚しているが、日本語がうまく話せないため夫とはGoogle翻訳で会話している。その夜、仕事を終えたノラコンさんは女性を大型スーパーに連れて行った。セルフレジの使い方を教えると、女性は自分でセーターを買うことができた。「困っている人がいたら助けたいと思う。ぜんぜん大変じゃないよ。コープクンカー(タイ語でありがグーグルより役立つ外国人が笑顔で暮らせる山梨に 山梨県は、県内に住む外国人に対して、日常生活に関する相談対応や情報提供を行っている。「山梨県外国人地域生活サポーター」を委嘱された人たちが、身近な悩み相談に加え、「やまなし外国人相談支援センター」などの公的な支援につなげることで、手厚くサポートする。サポーターは実績報告書を提出すると、活動費として月額5千円が支給されるが、事実上のボランティアだ。ノラコンさんが普段の活動をまとめた分厚いファイルてある?大使館の行き方は︱︱「皆さんの役に立てるのが嬉しい」とノラコンさん 18「山梨県外国人地域生活サポーター」として県内に暮らす外国人を支援タイ・バンコク生まれタイの大学を卒業。その後、グラフィックデザイナーとして働く来日。2016年に日本人と結婚
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