ふれあいvol.84
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未来を担う人材育成の拠点に始まったばかりの挑戦人材交流・育成でも水素が起点となります。山梨県は、世界中から技術者や研究者が集まり、学び、育つ場所となることを目指しています。山梨大学での燃料電池技術の研究、米倉山での実証実験、県内企業での実用化など、本県は水素を学ぶ場として世界最高峰の環境が整っています。ここで育った人材が世界各地で活躍することで、山梨基準の技術や考え方が世界に広がっていく──。そんな未来図を描いています。特に、再生可能エネルギーで水素を製造するパワー・ツー・ガス5月から開発を重ねてきた実績があります。21年6月にはこのシステムで製造したグリーン水素を国内で初2025年2月にカリフォルニア州でオンライン開催された気候変動対策の国際会議では長崎知事が本県の水素を活用した取り組みを発表しました。いよいよ水素社会の実現に向けた議論が本格化します。めて供給開始し、さまざまな企業や団体に県産水素を供給しています。さらに、サントリー白州工場では国内最大のP2Gシステムの導入が進められており、ここで生み出された水素は、同社の白州工場だけでなく県内外へ広く供給していくことも計画しています。今後、水素発生装置の中核機器を製造するカナデビア株式会社(大阪府大阪市)が都留市に新工場の建設を予定しており、水素関連機器の量産拠点としての機能も加わることになります。このように理論と実践の両面で充実した環境を持つことが、山梨県が世界の水素技術の中心地を目指す上での大きな強みとなっています。山梨から始まる水素革命は、まだ始まったばかり。しかし、確実に世界への扉が開かれつつあります。クリーンエネルギーで世界をつなぐ。その大きな一歩を、山梨県は踏み出しました。もっと知りたいやまなしin depthふれあい      ((PP2G)システムは、2018年ウッタル・プラデーシュ州にある史跡[問い合わせ先](企業立地)成長産業推進課 TEL 055-223-1565 FAX 055-223-1569       (P2G)新エネルギーシステム推進課 TEL 055-234-5268 FAX 055-267-5318米倉山に設置されているP2Gシステム。大工場に設置する大型のタイプと、それほど大きくない工場に設置できる小規模パッケージもあるウッタル・プラデーシュ州との基本合意を交わした長崎知事カリフォルニア州サンディエゴ市街15vol.842025 SPRING

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