ふれあいvol.83
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名古屋方面から来る人にとって﹁富士山の玄関﹂になり、県民にとっては﹁大都市圏への入口﹂になります。富士山とリニアが直結!ミライのやまなしの日常風景甲府市内の自宅を出て、近くのトラム駅まで歩く。走ってきたトラムに乗り込み、向かうのはリニア駅。25分も乗れば都内に着けるので、大学には自宅から通っている。乗り込もうとしたリニアから、団体客が降りてきた。「富士山に登るには東京から新宿経由で大回りしたものだけど、あっという間に着いたなあ」。関西か名古屋方面からの観光客のようだ。名古屋から45分とアクセスが良くなったので、西から来る人たちが以前より増えているらしい。娘を大学に送り出した母は「便利だねえ。私たちの世代は、東京で高い家賃払って下宿していたのに…」とつぶやいた。先日、隣の古い空き家に若いフ        3トロ建築」というらしく、内装はァミリーが引っ越してきた。「レリフォームして快適そうに暮らしている。小さなお子さんも以前より広い家に喜んで、にぎやかな声がよく聞こえてくる。パパは、東京から本社移転してきた会社に勤めているらしい。「そういえば、県の偉い人が最近言ってる"副都心構想"ってこういう暮らしのことなのかな」││こんな未来図を実現するのが、富士トラムです。富士山の来訪者コントロールを目的とする「富士山登山鉄道構想」ですが、富士トラムが実現すれば、皆さんの生活の質をグッと上げる可能性を秘めています。今回提案する「富士トラム」のカギは、富士スバルライン五合目と富士山麓をつなぐトラムを、近い将来開業予定のリニア中央新幹線・山梨県駅(仮称=甲府市大津町、以下「リニア駅」)とも結ぶアイデアにあります。実現すれば、リニア駅は、東京やふれあいvol.832025 WINTER富士トラム(仮称)とは住民の皆さんの懸念に対応した2つの大きな特徴を備えます。● 鉄輪ではなくゴムタイヤを使用 既存道路を使った延伸が可能で、静かに走行します。● レールを用いない誘導方式の採用 鉄レールを敷設しないため工費を大幅削減。 軌道法の適用により来訪者コントロールが可能です。

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