小菅村でドローンが活躍!2021年10月、「TRY ! YAMANASHI!実証実験サポート事業」第1期採択企業の一つである株式会社エアロネクスト(東京都渋谷区)が小菅村でドローン配送の実証実験を開始しました。当時は珍しそうに空飛ぶ物体を見上げていた村民たちでしたが、総面積の95%を森林が占める村では、いまやドローンが配送手段として定着し、生活になくてはならない存在になっています。エアロネクストの子会社で、ドローン配送事業を運営する株式会社NネEXTDELIVERY(小菅村)企画部部長代理の近藤建斗さんは「いきなりドローンと言われてもイメージが湧きづらいですよね。週末に説明会を開催し、配送を無料にするなど、まずは住民の方たちに利用していただくことで理解を深めていきました」と話します。実験期間の半年間で300回のドローン配送が行われました。スマートフォンアプリや電話で簡単に注文できるため、ビールやアイスなどの食料品を中心に、一瞬で配送予約がいっぱいになることもあったそうです。定着したサービスは、有料フェーズに移行。現在は1回の配送料が陸送も含めて300~500円となっていて、子どもからお年寄りまで継続的に利用されています。 スデバートクリリ *写真はいずれもNEXT DELIVERY提供小菅村で物資を運ぶドローン拠点となるドローンデポから、小菅村内の11カ所にあるドローンスタンドまでの飛行経路(写真に描かれた実線)は、安全に配慮してあらかじめ高度などが定められている[特集3]PROJECT1山梨が新たなビジネス拠点になるチャンスがやってくる――。「開業後」を見据えて県は都内のスタートアップ(新興企業)などを集め、新技術の実証実験を行うテストベッドの聖地”を目指しています。2021年から始まった「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」では、24年度までに43件のプロジェクトをオール山梨で支援してきました。リニアが開業すれば東京・品川から約25分の距離!TRY!YAMANASHI!が次のStageへ根付き始めた新事業チャレンジNASHI!12
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