ふれあいvol82
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※4パーミル・イニシアチブ世界の土壌の表層(30〜40㎝)の炭素量を年間0.4%(4パーミル)増加させれば、人間の経済活動によって増加する大気中の二酸化炭素(CO2)を実質ゼロにすることができる、という考え方に基づく国際的な取り組み。県内では果樹の剪定枝を炭にして微生物などによる分解がされにくくした上で畑にまき、半永久的に炭素を土壌中に留めるなどの取り組みをしています。再生可能エネルギーを使い、製造過程でCO2を一切出さずにつくられた水素のこと。究極のクリーンエネルギーといわれています。※グリーン水素「カーボンフリー・フルーツ」として消費者にアピールすることを狙験場(山梨市)などにEV軽トラックやEV農機を導入して作業効率や操作性を検証します。検証結果実現への一歩を踏み出す[巻頭特集]おいしい農未来のの農農業業山梨県はブドウとモモ、スモモの生産量が日本一を誇ります。すでに、県内の果樹園では「4パー据えた環境に優しい農業へと歩みを進めるため、県は、二酸化炭素を排出しない「やまなしカーボンフリー農業モデル」の実現を目指していきます。 「カーボンフリー農業」には、再生可能エネルギーを活用します。JAや農家が太陽光で発電した電力により甲府市の米倉山電力貯蔵技術研究サイトでグリーン水素※を生産、これを燃料とする「水素加温機」の開発に着手します。農業用ハウスでの活用に向けメーカーとの共同研究に乗り出し、来年度にも実証試験に入る予定です。農業用のハウスでは重油を燃焼するのが一般的ですが、グリーン水素に置き換えることにより、ここで栽培されたブドウやモモをいます。また、農家が自家発電した電力   業6 を利用した農機などの電動化も検討しています。そこで、県果樹試を踏まえて農家へ普及し、農業分野でのカーボンフリー化を推進します。やまなしカーボンフリー農業追求するのはおいしさだけではありません。やまなしの農業は、地球環境に優しく、最先端テクノロジーも活用して未来に羽ばたきます。ミル・イニシアチブ※」による栽培を通じて、地球温暖化の抑制に取り組んでいます。地球の未来を見

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