ふれあいvol82
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特集2人口減少に立ち向かう結婚出会いCHECK「プレコン健診」スタート将来の妊娠・出産に備えて健康管理を行うことをプレコンセプションケア(プレコン)といいます。若い世代が妊娠・出産に関する正しい知識を持ってもらえるよう、県は職域などでの健康診断とあわせた「プレコン健診」の実施を支援していきます。 若い女性たちにとって、婦人科を受診することは心理的なハードルもあり、自分の身体の状態を知る機会が少ないのが実情です。ただ、重い生理痛は日常生活に支障をきたすだけでなく、放置すると子宮内膜症などを引き起こす可能性があるため、早めの検査が必要です。 そこで県は、県内企業の職域での健康診断のオプションとして「プレコン健診」を始めました。18~39歳の女性希望者はeラーニングでプレコンセミナーを受講後、職域健診の血液検査※で甲状腺機能や感染症、卵巣の予備能をみるAMHなどを調べることができます。山梨大学医学部とも連携していて、必要に応じ医師にオンラインで面談することも可能です。プレコンセミナーは男性も受講することができます。補助額1社あたり20万円上限問い合わせ先労政人材育成課TEL 055-223-1561 なお、職域健診で対応できない方、専業主婦や個人事業主の方などには、協力医療機関でプレコン健診を実施します。 8月5日と6日、県は包括連携協定を結ぶ住友生命と協力し、「プレコン啓発セミナー」を初めて開催しました。この両日は、山梨中央銀行の若手行員に対してプレコンをテーマに教育研修を実施し、2日間で約70人が研修を受けました。 受講生の男女の比率はほぼ半分ずつ。男性に関心を高めてもらうことが重要な点です。生理前にホルモンバランスが崩れると女性は心身に不調を来します。男性もそのことを知っていれば、家族や同僚、パートナーの立場になって仕詳しく知りたい方はこちらから事や家庭をサポートすることができます。 男性不妊になりやすい生活習慣をクイズ形式で考えたり、実際にライフデザインシートに自分のライフプランを書き込んでキャリアアップのタイミングを検討してみたり――。参加者たちは真剣に自分の健康やライフプランと向き合っていました。 男女ともに健やかなライフプランを実現するために、プレコンを身近な存在にして、今できることから始めていきましょう。※一部基本健診による尿検査を含む13男性育休取得促進 働き方改革実態調査の結果によると、県内の男性育休取得率は22.3%と、国の目標(2025年までに50%)達成には程遠い状況です。男性の育児参加促進策について「特に実施していない」と回答した県内企業は6割を超えています。仕事と育児の両立支援に取り組む中小企業は国に助成金を申請できる仕組みですが、そもそも受給要件となっている「雇用環境整備措置」の実施が進んでいません。 そこで県は、育児休業に係る研修の実施や相談体制の整備など、「雇用環境整備措置」の実施に必要な経費を補助する事業をスタートします。自分の身体を知る=“プレコン”

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