ふれあいvol77
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 世界遺産登録に向けた取り組みをや保全の対策も大きく前進しました。 民間団体による清掃活動が実施さの持ち帰りを粘り強く呼び掛けてき透放流式トイレから垂れ流される汚は今では見られなくなりました。 右下の写真は、二つとも今年の4の登山道でもさまざまなごみが捨て 不法投棄の未然防止や早期発見、拡大防止のため、監視員による巡回や監視カメラの設置などの対策を講も得ながら回収を続けています。本来は拾う必要のないごみ。の意識を醸成するため、県はさまざる巡回・監視や学校、企業・団体を対象とした環境教育も実施していま 富士山はもともと観光地としての魅力が高く、多くの登山者、観光客が訪れていました。世界遺産登録にの混雑、富士スバルラインの渋滞は一層深刻なものとなりました。観光が押し寄せる「オーバーツーリズム」向けて注目が高まる中、国内外から訪れる人で以前にも増して賑わいを見せるようになり、登山道や山小屋地が持つ受け入れ能力以上に観光客といわれる現象が富士山にも起こっ環境面の改善は進んだが…進める中で、富士山の価値への理解れるようになり、登山者などへごみたことで、富士山のごみを減らし、新たなごみを増やさない意識が浸透していきました。 また、山小屋などへの環境配慮型トイレの整備が完了し、かつての浸物やトイレットペーパーによってできていた「白い川」と呼ばれる現象 このように、世界の宝である富士山の環境は、近年、劇的に改善しました―。 と断言したいところですが、実は、いまだにごみの投棄は続いているのです。月に撮影されたものです。ごみの状態から、最近捨てられたものであることが容易に想像できます。 さらに、山麓の林の中など人目につかない場所だけでなく、山頂付近られています。食料品の袋、手袋、タオルなどのほか、尿が入った袋・ペットボトルや、便とティッシュペーパーがそのまま放置されていることもあります。じています。発生してしまったごみは、民間団体やボランティアの協力 しかし、捨てる人がいなければ、 ごみを捨てない、捨てさせないとまな機会を通じて不法投棄の現状を伝え、美しい富士山を後世に残すために活動する人々の姿を紹介しています。また、富士山レンジャーによす。こうした活動をさらに推進していきます。今もなお続く富士山への不法投棄オーバーツーリズムは富士山にも捨てるのも拾うのも同じ人間大量に押し寄せる車、バス、人登山者や観光客で混雑する五合目駐車場(令和元年)東富士五湖道路、富士スバルラインなど、富士山麓の道路付近に投棄されたごみの数々(令和5年4月)10

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