ふれあいvol76
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CHECK !大学生に協力してもらえたら心強いです。若い皆さんのアイデアや活躍に期待しています。富士山が世界の観光地の先進モデルとなるよう、一緒に考えていきましょう!富士山について学び、外国人観光客に情報を発信するなど、富士山の価値を伝える活動に積極的に携わっていきたいです。登山鉄道が新たな魅力を生んで、富士山を訪れる目的が増えれば、ブランド化にもつながると思います。【問い合わせ先】 地域ブランド推進グループ TEL 055-223-1584 FAX 055-223-1651やバス、自家発電機の排気ガスなどの環境負荷がますます大きくなっています。また、信仰の山にふさわしい景観づくりも進んでいません。 今のままでは問題が山積みのようです。 そこで、環境保全と観光振興を両立しながら、富士山を美しい姿で後世に残す方法を話し合うきっかけにしようと、山梨県が一つのアイデアとして提案したのが「富士山登山鉄道構想」です。 今ある道路にレールを埋め込み次世代型路面電車を走らせて、観光客や登山者を五合目まで運びます。一度に運ぶ人数をコントロールできるので、これまでのような五合目の混雑はなくなります。車の排気ガスはなくなり、レールと同時に電線や水道管を整備すれば自家発電や水を運搬する必要もなくなって、自然にも人にも良い環境が実現できます。また、駅と観光施設などの一体的な整備で改善された景観を見たり、電車内で歴史などを学んだりすることで、富士山本来の価値や魅力が伝わり、そこでの体験や受けたサービスの価値も高まると思います。「また行きたい」「人に薦めたい」と思う人が増えるのではないでしょうか。い気象条件の下でも安全に運行できる技術の開発といった登山鉄道の課題も示されています。県はこれらについても時間をかけて多くの方の意見を聞き、検討を進めていきたいと考えているそうです。 登山鉄道は「富士山観光=豊かな時間」という新しい観光の形をもたらすのではないでしょうか。この提案をきっかけに、富士山の価値を守り、高めていくために何ができるか、何をすべきかをみんながそれぞれ考えて、話し合い、納得できる答えを一緒に出していけたらいいなと思います。私が説明させていただきました !17地域ブランド推進グループ政策推進監 柏木 貞光さん 世界遺産登録から10年を迎えますが、登録時から指摘されている課題を未だに抱えています。富士山の普遍的な価値の保存と適切な利用を県民の皆さんと共に考え、持続可能な富士山の保全を推進していきます。富士山登山鉄道構想とは? 富士山が抱えるさまざまな課題を解決するための具体的な手段として県が提案している構想です。五合目までの交通手段を車・バスから路面電車に替えることで、環境負荷の低減や観光地としての価値向上を目指しています。 「世界の宝」となった富士山の価値を守り、さらに高めて持続可能な形で後世につなげる方法を話し合う際のたたき台となるものです。 一方で、この構想には富士山の急な傾斜や厳し

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