ふれあいvol.73
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 やまなしリトルベビーハンドブックは、体重1500グラム未満の極満の低出生体重児で、特に支援が必要な子の保護者を対象としています。9歳まで対応 他県では3歳または6歳まで記録できるのに比べ、本県は、就園や就学で悩むことの多い低出生体重児のママ・パパに対応するため、9歳までの成長を記録できるようになっています。 私には中学3年生になる双子のを迎えたのですが、病院を離れた療的ケアもあり心配ばかりの日々を送りました。そこで私は、病院不安と闘いながらも楽しく育児を作成を県に要望した背景には、私を体重児を出産した私たちには使いに子どもがいます。その子たちは生しました。県立中央病院の経て、やっと待ちわびた退院の日時の不安と怖さは想像以上で、医していけるサークルを立ち上げました。そしてすてきな出会いに恵まれながら今日に至っています。 「リトルベビーハンドブック」の含めた先輩ママたちの経験があります。普通の母子健康手帳は、低出生くいものでした。例えば体重を記録するグラフが1000グラムからしか目盛りがなく、寝返りしますいえ」に丸をつけることばかりで「私たちの子どもは国や県などから認められていないの?」と感じ悲しくな意味があったのです。 実際にハンドブックを手にしたマの感想も寄せられ、みんな同じ気持 孤独の中で育児に向き合っていりました。「リトルベビーハンドブック」は行政が発行することに大きな ハンドブック作成に向けた検討会では、この手帳を通じて「ひとりじゃないよ。似た経験をした仲間が応援しているよ」という想いを伝えることを大切にしました。先輩ママや成長した低出生体重児本人のメッセージ、私たちのサークルの二次元コードも載せています。マからは「自分たちの存在が認められた、待ち望んでいた手帳です」とちなんだと改めて感じました。るママも多くいます。このハンドブックを手元に置いて、仲間の存在を感じてもらえたら嬉しいです。「ひとりじゃないよ。みんなつながっているよ」の想いを込めて【問い合わせ先】 子育て政策課 TEL 055-223-1425 FAX 055-223-147515544グラムと560グラムで誕NICU(新生児集中治療室)をやSNSでママたちに声をかけ、か?などの発達チェック項目も「い低出生体重児や、2500グラム未 これから出産する方は県立中央病院で、3歳ごろまでの極低出生体重児を育てる方には市町村を通じて配布しています。母子健康手帳と一緒ください。に赤ちゃんの成長記録としてご活用不安を抱える方に 低出生体重児の育児不安を軽減山梨NICUピアサークル「*M-ちゃいるど*」 代表岩出 絹子さんできた日を記入する成長記録 月齢ごとに「できる・できない」で発達を記入する母子健康手帳とは異なり、ハンドブックでは初めてお座りできた日など「◯◯ができた日」を記入できるようになっています。極低出生体重児に対応した発育曲線 母子健康手帳では、発育曲線の目盛りが1000グラムから始まるのに対し、ハンドブックでは0グラムからとなっています。1500グラム未満の極低出生体重児を持つママ・パパの気持ちが形になりました。先輩ママからのメッセージ 「今は暗いトンネルの中でも、絶対に出口の光は見えるよ!」「この子がいたから出逢えた人、出逢えた世界」など、各所に先輩ママ・パパからの励ましのメッセージ。これから育児をしていくママ・パパに寄り添う内容になっています。やまなしリトルベビーハンドブックの特徴 このハンドブックには、小さく生まれた赤ちゃんを持つママ・パパに安心して使ってもらえるよう、先輩ママ・パパの視点を取り入れた、さまざまな工夫がされています。

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