ふれあいvol.73
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 「感染症との共存が必要となる時代に反転攻勢をかけるためには、感染防止対策の水準を高めることで県内外から安心感と信頼感を得ることが必要不可欠となる。」このような前提に立ち生まれたやまなしグリーン・ゾーン認証制度は、今や県が行うさまざまな事業者支援策のベースとなっています。同様の制度が他の都道府県で導入され、本県が中学校の修学旅行先ランキングで2位となるなど、県と事業者が一丸となって取り組んだ成果は着実に表れています。(主な取り組み)● 事業者が行う感染対策を県が実際に確認して認証するやまなしグリーン・ゾーン認証制度を創設(令和3年に休業協力要請の個別解除方式を吸収)● 国際的にも通用する上位認証制度「やまなしグリーン・● 感染状況に応じて認証基準を見直すなどし、県内全体● 無尽でお助けキャンペーンややまなし食のグリーン・ゾーン応援キャンペーン、やまなしグリーン・ゾーン宿泊割りなどを実施し、飲食店や宿泊施設を支援県内の至る所で認証マークを見ることができる静岡県で開催された南アルプス市産サクランボの販売会 山梨県は、緊急事態宣言解除後も、大規模集客施設など感染リスクの高い業種への休業協力要請を継続した唯一の県でした。これらの業種にはガイドラインの策定を求め、感染防止対策が整った事業所への要請を個別に解除する方式を採りました。この方式の対象外となった飲食店や宿泊施設、ワイナリーや酒蔵などには「やまなしグリーン・ゾーン認証制度」を導入し、県と県内ほぼ全ての事業者とがリスクを分かち合い、共に「安心と信頼」を作り上げる制度として運用しています。感染の波に襲われるたびに基準を見直し、最新の感染対策技術や設備を取り入れた国際的にも通用する制度も新たに設けるなど、常に進化を続けています。 県内の多くの中小企業者が売り上げの減少などにより大きな痛手を受けました。県は商工業振興資金に新たな融資メニューを設けるとともに、このような事業者が国の支援策をいち早く活用できるよう、持続化給付金などの申請支援に取り組みました。また、プレミアム付き食事券の発行や県民限定の宿泊割りなどで飲食業や宿泊業の需要を喚起し、これらも重点的に支援しました。 外食需要や外国人観光客の減少により、県内の生産者は在庫の増加や価格の低迷に苦しみました。 県は、静岡県と協力し、両県の旬の農産物や海産物などを互いに購入する取り組み「バイ・ふじのくに」やオンラインイベント「おうちでワイン県」などにより県産品の魅力を伝え、消費や販路を拡大しました。(主な取り組み)● 「バイ・ふじのくに」で県産品の購買意欲を喚起● 甲州牛や甲州地どりを給食用の食材に提供● 地場産品を扱うECサイトをウェブ広告などで紹介13新型コロナウイルスとの闘いを振り返る● 認証取得や変異株対応のため事業者が行う設備改修の感染防止対策を随時レベルアップや機器購入のための費用を補助ゾーン プレミアム」の運用を開始(主な取り組み)● 経済変動対策融資(新型コロナウイルス感染症対策関係)・新型コロナウイルス感染症関連借換融資を新設● 関係機関の協力を得て、持続化給付金や雇用調整助成金、事業復活支援金などの申請を支援コロナ対策の代名詞「やまなしグリーン・ゾーン認証制度」資金面から事業者を支える生産者を支援する取り組みを展開③県内経済の安定化・反転攻勢に向けた対策

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