vol72
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きめ細かく質の高い教育を実現するため、昨年4月、全国に先駆けて公立小学校の1年生に25人学級を導入しました。今年4月からはこれを2年生に拡大します。さらに、少人数教育推進検討委員会が25人学級の効果を検証し、この結果を踏まえ、財源なども考慮しながら、3年生以降への導入を決定します。また、いじめや不登校対策に積極的に取り組めるよう、学校内での相談体制を強化するとともに、総合教育センターに「相談支援センター」を設置し、市町村の適応指導教室のサポートや、長期にわたる不登校などに対応できる体制を拡充します。 新たに「保育士・保育所支援センター」を設置し、潜在保育士を対象とした研修会や、人材バンクを活用した保育士と保育所とのマッチングなどを行います。これにより年度途中の保育士の確保がしやすくなり、時期を問わず希望する保育所へスムーズに入所できる「新しい姿の待機児童ゼロ」の基盤を整えます。 家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども「ヤングケアラー」への支援を本格的に始めます。 今年度は、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置を拡充し、子どもが学校内で相談できる機会を増やします。 学校外でも相談できる機会をつくるために、会員制交流サイト(SNS)を開いたり、支えとなる人材を育成したりします。また、周囲の理解を深めるため、テレビやインターネットを通じて積極的に啓発活動をしていきます。【子育て・教育環境の充実】新しい姿の待機児童ゼロ、ヤングケアラー支援、少人数学級の拡大ヤングケアラーへの支援支援センターの設置で新しい姿の待機児童ゼロへ25人学級を小2にも導入いじめ・不登校にも対応行う介護職員の賃上げ相当額を助成し、労働環境や処遇の改善をめざしています。 医療的ケア児とは、病気や障害により人工呼吸器の管理やたんの吸引などの医療的ケアが日常的に必要な子どものことです。医療的ケア児やその家族を包括的にサポートするため、今年度新設する支援センターでは、家族からの相談を受け関係機関と調整しながら、必要な医療や障害福祉サービスにつなげます。また、情報交換会の開催や制度の紹介などにより、広く知識や情報が得られる環境づくりも同時に進めます。 県はこれまでに、介護待機者ゼロ社会の実現に向けて特別養護老人ホームなどの拡充を進め、令和5年度末までに新たに437床を整備することとしています。また、介護現場では慢性的な人材不足が課題となっていることから、介護ロボットやICTの導入を促進するとともに、国の方針を踏まえ、介護事業所が今年2月から9月まで【誰もが安心して自分らしく暮らせる社会へ】介護待機者ゼロ社会の実現や医療的ケア児への支援体制の整備施設整備や処遇改善で介護待機者ゼロに取り組む医療的ケア児やその家族を支援子どもの可能性を最大限伸ばす全ての世代の安心を支えるため介護待機者ゼロをめざす医療的ケア児と家族が安心して暮らせる環境を整備令和4年度当初予算13

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