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 国が地域ブランドを保護する地理的表示(GI)制度において、平成25年に全国初となるワインでの指定に続き、昨年4月には日本酒でもGI「山梨」の指定を受けました。同じ産地から2つの酒類が指定されたのは全国初の快挙です。 これを契機に、国内外に向けてPRする新たなツールとしてウェブページを構築し、山梨県が誇る高品質なワインと日本酒のブランドイメージ「美酒美県」の定着をめざします。また、近年ワインや日本酒の消費量が増えているアジア圏など、海外に向けたプロモーションを支援することで、さらなる輸出拡大と認知度向上を図ります。 日本ワイン発祥の地であり、生産量やワイナリー数が日本一の山梨県は、令和元年に「ワイン県」を宣言しました。今年度は、県産ワインをきっかけとした観光の付加価値を高めるためにオリジナルのワイナリーカードを制作したり、ウェブ上でワイナリー巡りなどのキャンペーン情報を発信したりしながら周遊観光を促進します。また、県民に県産ワインの魅力を再認識してもらうため、醸造家やソムリエによる県民対象のワインセミナーを開催するなどワイン県やまなしのブランド意識を高めていきます。 「食」は重要な観光コンテンツです。食を目的とする旅行者に選ばれる観光地となるためには「美酒・美食」のイメージを定着させることが必要です。そこで県では、県内外の料理人やソムリエなどをメンバーとする「美食コンソーシアム」を設立し、美食ブランドの創造をめざして活動してきました。 今年度は、山梨県の豊かな県産食材を活用した価値の高い料理を創作し、県産ワインや日本酒とのマリアージュによる「美酒・美食」の発表イベントを開催するなど、美食ブランドの確立に向けて、これまで以上に取り組みを進めていきます。 グリーン・ゾーン認証制度は、今や第三者認証として全国に拡大し、県内でもほぼ全ての飲食業の皆さんが認証を受け、感染症対策を講じています。 この感染症対策への信頼感が旅行者の安心感につながり、昨年発表された中学生の修学旅行先ランキングでは京都に次ぐ2位となるなど、山梨県は旅行先として観光客に選ばれる県となっています。 これを一過性のものとせず、万全の感染症対策や豊かな自然環境といった優位性を生かし、山梨県ならではの体験コンテンツを取り入れた教育旅行の誘致をさらに加速させていきます。 また、グリーン・ゾーン認証施設の利用や本県特有の食や体験を取り入れたプレミアムツアーを企画して販売する事業者を支援します。さらに、コロナ禍で減少したスポーツ・文化合宿の再開を支援するなど、コロナ後を見据えた観光誘客に取り組み「山梨ファン」の獲得をめざします。「美酒・美食」ブランドの徹底追求【美酒・美食を通じた観光誘客】食×ツーリズムで観光に付加価値を 【観光の高付加価値化】万全の感染症対策を生かした観光を支援やまなしジビエや県産野菜などを使った料理ワイナリーをきっかけにした観光誘客に取り組むワインと日本酒の上質さをPR観光誘客で「山梨ファン」を増やす「ワイン県やまなし」を活用した周遊観光の促進ワインと日本酒でGI指定輸出拡大に全力【美酒美県ブランド強化】国内外への販売支援10

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