ふれあいvol.70
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536  673①医療提供体制・増強の徹底 療養者に対しより手厚いケアを行うため、山梨大学の全面協力のもと、8月に富士河口湖町の東横イン富士河口湖大橋と、新たに開設した中央市のホテルルートイン山梨中央を医療強化型の宿泊療養施設として運用を開始しました。ここには医師が常駐しているため、点滴や酸素吸入などの治療や処方薬の投与が可能になり、重点医療機関の負担は軽減されました。これにより、重点医療機関はより高度な医療を必要とする患者の治療に専念できるようになりました。 一般的な宿泊療養施設では、常駐する看護師が定期的に健康観察を行い、必要に応じて医師の指示をオンコールで仰ぎ、緊急搬送の必要がある場合は速やかに重点医療機関への搬送を行っています。入院病床・宿泊療養施設の増強8月末時点で合わせて最大1,040人の受け入れが可能に4施設3施設医療強化型宿泊療養施設の稼働 感染者が急増する中でも、医療提供体制を維持し、一人一人に可能な限りの医療的ケアを提供するため、退所後ケアを全国に先駆けて導入しました。 これまで同様、陽性が確認された患者は入院、または宿泊療養施設に入所します。その上で、一定の基準を満たして重症化リスクが低いと医師が判断した患者で、本人や家族の同意を得られた方は、自宅に戻って療養を続けてもらいます。 自宅療養を行う方に対しては、生活支援物資の提供やパルスオキシメーターの貸し出しに加え、療養施設などを離れても安心して療養生活を送れるよう、県医師会や山梨大学の協力のもと医師や看護師による毎日の健康観察やオンコール(24時間)の体制を整えています。退所後ケアの実施医師により重症化リスクが低いと診断された下記の条件を満たす患者・発症後4日以上経過 ・本人、同居人の同意・37度以下の体温、酸素濃度96%以上が24時間以上継続・食事が摂取できる宿泊療養施設など・専用車による移送退所者自宅連携医療強化型宿泊療養施設(東横イン富士河口湖大橋、ホテルルートイン山梨中央)医師が常駐看護師が常駐健康観察と必要に応じて医師にオンコール緊急搬送が必要な場合は速やかに搬送医療機関での治療など重点医療機関重点医療機関305  367受け入れ可能な病床数宿泊療養施設受け入れ可能な部屋数点滴や酸素吸入などの治療や、処方薬の投与が可能一般的な宿泊療養施設(若神楼、東横イン甲府駅南口Ⅰ)・毎日の健康観察・オンコール(24時間)・生活支援物資の提供・パルスオキシメーターの貸し出しCLINIC地域の協力医新型コロナウイルス感染症から県民を守る3

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