ふれあいvol.70
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支援が必要な子どもや家庭をサポート 児童虐待を防ぐためには、県・市町村・関係機関が連携して、虐待の早期発見、早期対応に取り組むことが重要です。児童虐待根絶に向けた強い決意を表すため、知事と県内全27市町村長が「児童虐待ゼロやまなし共同宣言」を行いました。 今後もさらなる連携強化を図り、子どもたちの笑顔を守る取り組みを積極的に行います。 子どものこころサポートプラザは、発達障害や虐待などにより心に問題を抱えた子どもに対し、きめ細かな支援を行うため、子どもの心のケアに係る4つの施設を一体的に整備した全国初の総合拠点で、令和2年に開所しました。児童虐待ゼロやまなし共同宣言を実施里親などへの養育委託を支援①里親のリクルート②里親向けの研修③児童と里親のマッチング④里親委託中や委託解除後に おける里親養育への支援 など 家庭において、児童を養育することが困難な場合であっても、家庭と同様な環境で継続的な養育がなされることが必要です。そこで、里親養育包括支援(フォスタリング)機関を設置して、里親やファミリーホームへの養育委託を進めています。里親フォスタリング機関を設置 子どもは、貧困、孤立・孤独、学習や社会経験の機会喪失といった問題を長期に抱えると、意欲や生きる気力を失い、自己肯定感が低下します。そうした子どもを支えるために、一人で立ち寄れ、安心して利用できる「子ども食堂」「学習支援の場」などの居場所づくりを進め、県や市町村、地域などが協力して、子どもやひとり親世帯などを支援するネットワークの構築に力を注いでいます。子どもの居場所づくりと支援のネットワークを構築 ヤングケアラーは、家事や病気、障害などを抱える家族の世話・介護・感情面のサポートを日常的に大人に代わって引き受けている、18歳未満の子どものことです。学業や生活などに支障が出たり、本人がこの支障を自覚していなかったり、家族内の問題を知られたくないなどの理由で周囲に相談できなかったりすることが問題となっています。県では、実態調査を実施し、学校、地域、福祉・医療それぞれの強みを生かした連携で子どもやその家族に寄り添う体制を構築しています。ヤングケアラーへの対応全国初の総合拠点子どものこころサポートプラザ開所スクールソーシャルワーカーなどヤングケアラーと接する方との意見交換「子ども食堂」で楽しく調理する子どもたち共同宣言を行う樋口甲府市長、長崎知事、佐野南部町長(左から)子ども心理治療センターうぐいすの杜特別支援学校うぐいすの杜学園こころの発達総合支援センター中央児童相談所誰ひとり取り残さない社会の実現生まれた家庭の状況や育った環境により、子どもの将来が左右されないようにさまざまな面から支援します。12

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