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【農林業】豊かな森林資源を活用県立農業大学校に森林学科開講 現在私が伐採している木は、祖父が植えたものです。世代を超えて森林を育て、つないでいくことに林業のやりがいを感じています。また、自然の中で働けることも、魅力の一つです。 林業は今、新しい時代を迎えています。これからは、現場作業の機械化に加えて、ICTなどを活用した新しい手法を導入し、効率的で生産性の高い林業を行っていくことが必要です。 弊社でも、昨年ドローンを導入して、森林の資源量や地形を把握し、需要に応じた木材生産や、効率的な森林作業道の作設に向けた取り組みを始めました。一方で、社員が働きながら、こうした新しい知識や技術を身に付けることには、限界があります。 来春の森林学科開講により、最先端の知識や技術を備えた人材が育成されれば、林業のイノベーションにつながり、山梨を林業の先進県へと押し上げていくものと期待しています。有限会社 天女山代表取締役小宮山 信吾さん 県土の約78%を占める森林のうち、人工林の多くが木材として利用可能な時期を迎えており、県では、この豊かな森林資源を有効に活用し、林業の成長産業化を推進しています。このため、令和4年4月には農業大学校を農林大学校に改称した上で「森林学科」を新設し、現場で即戦力となる高度な知識と技術を備え、将来県内の林業をけん引していく人材の育成を図っていきます。令和4年4月 開講未来をつくる仕事「林業」即戦力となる人材に期待全国に先駆けた手厚い支援で人材育成をサポート 今後、このような即戦力となる人材を採用し、林業がやりがいと魅力に満ちた、未来をつくる産業であることを伝えつつ、生産性の向上により、社員の待遇や所得の改善を進め、新しい時代の林業に対応していきたいと思います。 厚生労働省所管の職業能力開発施設の学生に対して、国からの経済的な支援がなかったことから、本県では、平成30年度から全国に先駆けて独自に、経済的に余裕のない世帯の学生などが、安心して就学できる給付金支給制度を設け、手厚い支援を行っています。 今後も、大学などの学生と同等に、給付型奨学金制度が全国的に創設されるよう、国に要望していきます。 県立の職業人材育成施設では、将来、県内のさまざまな分野で活躍が期待される人材の育成を充実させることにより、県内企業への若い人材の就職が増え、地域の発展を支えていけるような取り組みを進めていきます。林業機械実習のイメージ山梨 森林学科農林大学校森林学科住所:富士川町最勝寺2290-1※入試案内などは順次公開します【問い合わせ先】 森林学科開講については 林業振興課 TEL 055-223-1648 FAX 055-223-16799山梨県の次世代を担う 即戦力となる職業人材を育成

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