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 また、孤立化が懸念される避難所の電力確保のため、ハイブリッド式発電機などを購入する市町村への補助制度を創設し、導入を推進しています。 今後も、さらに多くの自動車会社などとの協定の締結を進め、また、市町村と連携して避難所の電力確保に取り組んでいきます。 11月に実施した地震防災訓練では、トヨタ自動車㈱と㈱ホンダ技術研究所が共同開発した、移動式の発電・給電システム「Moving e」を使った実証実験を、都道府県として初めて行いました。 実験では、水素を利用した燃料電池バスから充電したバッテリーを避難所などに持ち込み、換気用の扇風機やスマートフォンの電源としての効果を確認しました。 県では、今後も戦略に基づき電力供給体制の強靱化を進め、災害発生時の停電による影響が少なくなるよう取り組んでいきます。 事前伐採を効率的に行うには、県と市町村、電力会社などの連携が重要です。本年度は、北杜市や南部町で、道路管理や森林整備と併せた事前伐採を行っています。今後、この取り組みを多くの市町村に広げていきます。 避難所の停電対策として、9月に日産自動車㈱などと災害連携協定を締結し、停電時に電気自動車を非常用電源として活用することとしました。 暴風を伴う台風の直撃を受けた場合、山間地を多く抱える本県では、倒木や飛来物による停電被害が、相当な規模になるおそれがあります。このため、電線などに被害を及ぼす可能性のある樹木の事前伐採に、特に力を入れています。事前伐採で停電を予防県道沿いでの事前伐採実施前後の様子(写真提供:東京電力パワーグリッド(株))森林整備と併せ実施した事前伐採の様子協定締結式後に行われた電気自動車の給電デモンストレーション災害時における避難所の電力確保に向けて水素エネルギーを活用した実証実験を実施「Moving e」のバッテリーで動かした換気用の扇風機燃料電池バスからバッテリーに充電【問い合わせ先】 避難所の電力確保については 防災危機管理課 TEL 055-223-1432 FAX 055-223-1429ムービング イー13災害に強い電力供給体制をつくる

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