ふれあい特集号vol.64
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  16三遊亭 小遊三さん落語家  08聖火は縁起物 リレーした聖火がメインスタジアムにともされるのがいい 聖火ランナー(県実行委員会分)が発表され、本県の魅力が詰まった聖火リレーコースを走る、さまざまなキャリアや年齢の方々が選ばれました。今回は3人の聖火ランナーに、リレーに懸ける思いを伺いました。東京2020オリンピック聖火リレーに懸ける思い齋藤 ひろ子さん(甲斐市在住)全国健康福祉祭2017年 マラソン5キロの部 優勝 私は、地域の方々が健康づくりを目指して、発足させた「竜王走ろう会」というグループで、30年ほど前から仲間と一緒に走っています。特にスポーツ経験がなかった私が走ることに興味を持ったのは、普通の主婦だったゴーマン美智子さんという方がボストンマラソンなどで優勝したのをテレビで知ったことがきっかけでした。私が時間に余裕ができて、たくさん走るようになったのは60代からです。そんな私が聖火ランナーとして走る姿を見せることで、スポーツに年齢は関係なく、いくつになってからでも始められることや、スポーツの楽しさを伝えられたらうれしいです。 今は走ることが私の人生の一部になっていて、四季折々の山梨の美しい自然の表情に感動しながら走っています。聖火を未来につなぐ思いで一生懸命走りたいと思います。 スポーツは年齢に関係なく始められる楽しみ 聖火ランナーというのは、日本的にいうと縁起物でやるわけです。聖火はなくても競技はできるわけですから。でも聖火がともった場所で開催することに意味があるんです。だから聖火ランナーを務めるからには、ふざけ半分じゃいけません、真剣にやらなきゃ駄目なんです。自分に託された火を、次の人につなぎ、みんなでリレーした聖火がメインスタジアムにともされるのがいいんですよ。 山梨は僕を育ててくれた所であり原点、本当にいい所です。山梨の魅力を多くの人に伝えられるように、一生懸命走りたいと思っています。画像提供:Tokyo 2020オリンピックトーチ(上から見た画像) 1964年の東京オリンピックに続き、再び聖火ランナーに選んでもらい大感謝です。めったにあることじゃないですからね。高校生だった前回は、卓球部の主将をしていたということで僕も選ばれたんです。日の丸が付いたランニングに短パンというユニフォームを着て、猿橋の付近を1・2キロメートル走りました。自分が持つトーチに聖火が移された時は、周りが見えないほどの白煙が上がりびっくりしたものです。ちょうど霧雨が降ってきて「聖火消えないかな?」なんて心配もしました。あれから56年、今回も聖火ランナーとして、山梨を走れることをうれしく思います。

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