ふれあい特集号vol63
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  06 自転車は移動手段だけでなく、観光やスポーツの振興、また環境の面でもメリットがあります。県では「山梨県自転車活用推進計画」を策定し、誰もが安全で快適に自転車を活用できる環境を整えるなど「サイクル王国やまなし」の実現を目指しています。東京オリンピックの自転車ロードレースが開催される山中湖村では、五輪後も続くレガシーとして自転車文化を定着させ「自転車の聖地」となることを目指し「山中湖サイクリングクラシック」を初めて開催しました。担当の一人、国際交流員のボシス トムさんにお話を伺いました。国際交流員 ボシス トムさん山中湖村 観光産業課したので、観戦する場所によっていろんな楽しみ方ができたと思います。しかしまだ大会の認知度が低いと感じたので、次回からは、他のイベントと連携させたり、開催時期の変更を検討したりするなど、自転車競技を代表するイベントにしていきたいです。 山中湖村は富士山を間近に望み、多くの自然が溢れ、都心からのアクセスも良い観光地です。これからは「自転車の聖地」として、全国の見本となるような自転車文化を発信していくことにも力を入れていきたいです。「サイクル王国やまなし」を目指したレガシーの創出山中湖村を自転車の聖地に 私は、自転車競技の本場フランスで生まれ、2018年7月に国際交流員として山中湖村役場に来ました。自転車ロードレースのプロ選手だった経験を生かし、行政の立場から日本でも自転車文化を発展させていきたいと思い「山中湖村を自転車の聖地へ」という企画書を役場に出しました。東京オリンピックの自転車ロードレースの開催地となり、地域の皆さんの注目が自転車に集まっている今、競技への理解や楽しさに触れる機会や、オリンピックの後にも自転車文化が根付くきっかけを作りたいと思ったからです。そこで「山中湖サイクリングクラシック」を企画し、11月3日に第1回大会を開催しました。多くの方の協力を得て、事故もなく、とてもレベルの高い大会となりました。籠坂峠を中心とする1周6・3キロメートルを15周する、起伏に富んだコースを設定山中湖畔を背に、坂を駆け上がる選手たち。コースは上り、下り、ストレートなど変化に富んでいる。村民協力の下、大会は盛り上がりを見せた

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