ふれあい特集号vol.61
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13ふれあい登山は安全にできてこそ楽しめる検索山梨県警 山岳【問い合わせ先】 山梨県警察本部地域課 山岳警備安全対策隊 TEL 055-221-0110 FAX 055-224-1180 「山岳警備安全対策隊」は一昨年に過去最高の遭難件数を記録した現状を受け、昨年3月、警察本部地域課内に設置されました。主な活動は、県警ホームページなどでの情報発信や登山口などに出向いて遭難防止の呼び掛けやチラシ配布を行う遭難防止活動、標高が高く急峻な山域において、高度な救助技術を要する場合の救助活動です。また、県下12の警察署などに在籍する山岳救助隊員に対する訓練指導を行ったり、日ごろから本番を想定した訓練を重ねたりして、救助技術の向上に努めています。 通報を受けると県警ヘリコプターや地上救助隊の出動を検討しますが、ヘリコプターは、標高の高い山岳地帯や急峻な岩稜帯ではホバリングが困難であったり、また悪天候や日没後には出動できない場合があります。さらに遭難が複数発生した際には、遭難者の容体などに応じて救助の優先順位を決めるため、救助までに時間を要する場合もあります。地上救助隊が出動しても、遭難地点でのビバーク(野宿)をお願いすることもあるので、登山される際は慎重に万全な準備をしてください。 登る前から登山は始まっています。日ごろの体力づくりや、登山ルートの選定、その行程に見合った装備品の準備、気象状況の確認、登山計画書の提出など、ゆとりある計画で入山してください。自分自身の体調や山の状況は刻々と変化していきます。当日の天候や体調が良くなければ、無理せず中止するようお願いします。 また、県警で発行している「山岳情報」なども情報収集に活用してください。登山計画書の提出にはスマートフォンなどから簡単に利用できる登山届出システムの「コンパス」が便利です。山岳警備安全対策隊長 宮城 隆栄 警視 県警発行冊子「山岳情報」ホームページでも公開中実際の救助を想定した山岳救助訓練 本県には高山から低山まで、登山をするのに魅力的な山がたくさんあります。安全な登山を楽しむ人がいる一方、山岳遭難事故が後を絶ちません。そこで山岳警備安全対策隊長の宮城隆栄さんに、隊の活動や登山に際して心掛けるべきことについて伺いました。検索登山届コンパスコンパス(登山届出システム)インターネットで登山届を提出できるほか、登山届・下山通知を家族や友人、警察などと共有できるシステムです。「山と自然ネットワーク コンパス」山梨の山の魅力とその恵み山に関する情報の収集と万全な事前準備を救助は、すぐに向かえない場合がある「山岳警備安全対策隊」が担う責務山梨県警察本部地域課山岳遭難防止のための7項目外国語版もホームページに掲載中きゅうしゅん(12月1日~翌3月31日までの期間指定)検索山梨の登山・山岳情報ポータル・富士山(3000m、おおむね8合目以上)・南アルプス(白根三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳など)・八ヶ岳(赤岳、権現岳、編笠山)観光資源課 TEL 055-223-1576登山計画書の提出が義務となる山域登山計画書の提出が義務となる山域【問い合わせ先】(12月1日~翌3月31日までの期間指定)

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