ふれあい特集号vol60(デジタルブック版)
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 本県はこれまでも中央線や中央自動車道の開通など、県外とつながることを契機として、経済が飛躍的に向上しました。今回、中部横断自動車道の部分開通により、高速道路としては約40年ぶりに他県とつながり新たな玄関口が誕生することになります。 また、中部横断自動車道(双葉JCT〜新清水JCT)の開通を見据え、県内に物流拠点を設ける企業も見られるなど企業誘致も進められ、今後県内での雇用の創出や、さらなる産業の活性化も期待されます。さらに、中央道と新東名がつながることにより、高速バス会社では甲府〜静岡線を増便する動きもあり、物流の効率化やインバウンド観光の促進など、沿線地域の発展に大きな期待が寄せられています。 峡南地域では、大雨など、異常気象の際に通行止めを実施する道路が多数あり、集落の孤立が度々発生していましたが、中部横断自動車道の整備により代替道路が確保されます。また、重篤な救急患者を、高度な設備を持つ医療施設まで搬送する時間が大幅に短縮されるなど、地域住民の安全・安心が大きく向上します。 さらに、県の事業として中富ICと身延山ICを追加で整備しました。ICの間隔を短くし、地域住民が利用しやすい環境を整えることで、生活道路としての利便性が高まるとともに、観光地へのアクセスの向上や、防災・医療の拠点との連携強化なども見込まれます。  06山梨の新たな玄関口の誕生 中部横断自動車道は、静岡県静岡市を起点に、山梨県を経由して長野県小諸市に至る、延長約132㎞の高速道路です。本県の産業・経済の発展や観光振興を促すとともに、大規模災害発生時の避難や救命救急など、命の道ともなる重要な役割を担う道路として現在整備が進められ、今年3月10日には、新清水JCT〜富沢IC、下部温泉早川IC〜六郷ICが供用開始しました。中部横断自動車道中部横断自動車道 中富IC(甲府方面を望む)中部横断自動車道 富沢IC(静岡方面を望む)中部横断自動車道 下部温泉早川IC(静岡方面を望む)開通新清水〜富沢下部温泉早川〜六郷()提供:国土交通省提供:国土交通省提供:国土交通省提供:国土交通省提供:NEXCO中日本安心して暮らせる地域環境の構築

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