ふれあい特集号vol60(デジタルブック版)
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 リニアの開業は、山梨にとって、50年、100年に一度の大きな変革点になると思います。将来において、東京圏、また名古屋や関西圏だけでなく、外国から多くの人がやってくる窓口にしたいと思います。その意味では、山梨にあるリニアの駅に人が集まってくる理由づくりが大切ですので、知恵を絞っていきたいと考えています。 横軸として、本県の東西方向に中央道と中央線が走っています。また、将来、リニア中央新幹線も走りますので、それぞれの役割を果たせるようにしていきたいと考えています。中央道の渋滞問題では、小仏トンネルの渋滞対策のスピードアップを働き掛けていきます。リニア中央新幹線の開業後には、中央線は日常の足として、普段使いしやすいツールになるのではないかと思っていますので、JR東日本としっかり話を進めていきたいと思います。一方、縦軸として、本県の南北方向を走る中部横断自動車道は、全線開通に向けて技術的な問題や資金的な問題があって何度も工期延長が繰り返されてきましたが、一刻も早く全線開通させたいと考えています。また、長坂ICから八千穂高原ICまでの北部区間の事業化を早期に実現したいと考えています。そうすれば、太平洋側の貿易窓口である清水港と、ヨーロッパへの物流の拠点となる新潟港が、一本の高速道路でつながります。つまり山梨県はこの二つの要所を結ぶ地域となるため、物流や観光の拠点となり得るのです。 さらに、新東名高速道路の御殿場ICと東富士五湖道路の須走ICが自動車専用道路でつながります。これは議員のころから取り組んできたことで、ある意味「東の中部横断自動車道」の効果が期待できることから、今後もアクセルを踏んで確実に期限までに整備されるように働き掛けていきます。このような広域交通ネットワークによる地の利を最大限に生かして、県民生活の豊かさの向上につなげていきたいと思います。 教育は、山梨再生への切り札だと思っていますので、子どもたちの可能性 さらに、フルーツ・ワインなどの県産品の輸出拡大や、ジュエリー・織物などに代表される地場産業の海外市場を狙った高付加価値化など、考えられる限りのことを実践して県内産業の収益力を高め、そこで働く皆さんの所得を上げていきたいと考えています。 観光はこれから確実に成長する産業ですので、観光資源にさらに磨きをかけていきたいと考えています。 富士山では、富士山登山鉄道の議論を深め、富士五湖周辺に関しても水環境に触れられる環境づくりに取り組んでいきます。また、昇仙峡についても、観光地としてのリバイバルに向けて周遊ルートや新しい仕掛けについて、地元の皆さんと相談しながら、考えていきたいと思います。 さらに、ユネスコエコパークに登録された南アルプスについては、富士山級の観光資源に育てていくための第一歩を踏み出していきたいと思います。  04観光振興について知事のお考えは山梨の交通ネットワークについてはどのようにお考えですか将来の山梨を支える子どもたちの教育にはどのように取り組まれますかリニア中央新幹線の活用はどのようにお考えですか

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