ふれあい特集号vol59(デジタルブック版)
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09ふれあいジェネリック医薬品医師や薬剤師と相談し、安心してご使用ください【問い合わせ先】 衛生薬務課 TEL 055-223-1491 FAX 055-223-1492小松小児科医院 院長小松 史俊さん衛生薬務課井出 陽子 主査ジェネリック医薬品を使ってみませんか安定した医療保険制度を維持していくために 本県では、ジェネリック医薬品の使用割合が全国に比べて低く、その使用促進が課題となっています。そこで、今年度、ジェネリック医薬品に関するアンケート調査を実施したところ、高齢者や子どもの保護者がジェネリック医薬品の使用に強い抵抗感があり、その理由として、効果や安全性が心配との声が多いことが分かりました。 こうしたことから、1月を「ジェネリック医薬品使用促進強化月間」とし、医師や薬剤師など関係者が連携し、その使用促進に向け、普及啓発に取り組んでいます。具体的には、SNSやテレビCMなど各種メディアによる情報発信を行うほか、漫画を使ってジェネリック医薬品について分かりやすく説明した小冊子を作成し、乳幼児健診の際などに配布していきます。 ジェネリック医薬品を選ぶことは、子どもたちの将来の負担軽減や医療保険制度の維持につながります。未来に向けた取り組みとして、ぜひジェネリック医薬品を使ってください。 当院では、国が定める厳しい基準で承認されたジェネリック医薬品の中から、私が納得して選んだものを責任を持って使っています。 現在、国立病院などでは、抗がん剤など新薬しかないものを除き、ほぼ全てジェネリック医薬品が使用されています。しかし、山梨では普及が遅れています。その理由としては、今まで飲んできた薬を途中で変更することへの不安感や、ジェネリック医薬品の安全性についての理解不足などがあると考えられます。こうした患者さんの意識を変えていくためには、やはり私たち医師が患者さんとしっかりコミュニケーションを取り、正しく理解してもらうことが必要だと感じています。 ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分を有し、効き目や安全性も同等です。しかし、新薬とは違う添加剤が使用されることがあり、色や形、味・香りが異なる場合もあります。もちろん添加剤も全て安全性が確認されているものですが、小さなお子さんは味が変わることに抵抗感を示すこともありますから、服用の仕方などについても丁寧に説明しています。 当院では、薬剤師とも連携しながら、ジェネリック医薬品の普及を進めています。ジェネリック医薬品についてご不明な点があれば、かかりつけの医師や薬剤師に相談し、安心してお使いになるといいでしょう。検索やまなし ジェネリック漫画小冊子『教えて! ジェネリック医薬品』ジェネリック医薬品を処方してもらうには■病院や診療所では医師の診察時、薬局では処方箋を薬剤師に渡す時に「ジェネリック医薬品にしてもらえますか?」と聞いてみてください。■お近くの保健所の窓口などで配布している「ジェネリック医薬品希望シール」を、健康保険証やお薬手帳の余白部分に貼って提示してください。

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