ふれあい特集号vol59(デジタルブック版)
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 柳町大神宮周辺の三日町通りの路地でカフェを営む中島慎之甫さん。以前から、自ら起業し、カフェを開いて人が集まる場所を作りたいと考え、大学1年生の頃から、学生カフェの運営に従事したり、おいしいコーヒーの入れ方の勉強会に参加したりして、準備を進めてきたといいます。 中島さんは、現在大学4年生。カフェの開店は卒業後の目標として考えていたそうですが、「平成30年2月に、共同経営者で山梨を一度離れたことで山梨の良さを知ったという斉藤嵩昌さんと出会ったことで気持ちが変化しました。斉藤さんとは、考えや目指していることが自分と一致したので、一緒にカフェを開こうと盛り上がり、さらに、平成31年に甲府市が開府500年を迎えることもあって、どうせならそこに合わせて何かやりたいと、計画を前倒しすることにしたんです」 平成30年5月から現在の店舗を借り、その後は、メニューを考えたり、必要な物をそろえたりするなど、開店に向けて必死で準備を進めた中島さん。7月には無事オープンにこぎ着けることができました。 築50年ほどの日本家屋を改築した店内はとてもユニーク。古くて新しい、不思議な心地よさで満たされています。「基本的にはカフェなので、いろいろな方に気軽に立ち寄っていただき、ランチなどを楽しみ、くつろいでもらえたらうれしいです。また、これまでに婚活イベントや朝活などといった、人と人をつなぐ場としても利用してもらっています。作品展やライブ、イベントをやりたいという方には、場所の提供はもちろん、一緒に企画を考え、思いを実現するお手伝いもしていきたいです。6部屋ある2階については、音楽制作スタジオなどを整備し、ワーキングスペースとして貸し出すなど創作活動の場として提供しています。やってみたいけれど機材や場所がなくてできないという方も応援していきたいです」と目を輝かせます。 「今、山梨は人口減少が問題になっていますが、自分のやりたいことが実現できる場があれば、県内に定着する若者は増えると思うんです。この店が拠点となり、甲府市中心街、そして山梨全体が盛り上がっていけばうれしいです」と、熱く語ってくれました。甲府市三日町通りにカフェ&ギャラリーをオープンより魅力的な山梨とするため夢を実現する場を提供したい一瞬を大切にきらめく やまなしのシュン!ソウユウ 甲府検索外観は和風の住居。「中に入った時のギャップが楽しいでしょ」と中島さんカフェスペースは和風だった住居を現代風にアレンジ。テーブルや椅子は手作り。自作の球型のスピーカーからは心地よい音楽が流れている「おいしかった」と言ってもらえるよう、コーヒーは豆選びから抽出までこだわっている。写真は、ソウユウプレート(エッグベネディクト、サラダ、ジャーマンポテト)とカフェラテ(右)。食材は共同経営者の斉藤さんの実家の農園で採れた野菜を使っている。他に、自家製ベーグルや、砂糖・乳製品・小麦粉不使用のケーキもお薦めみっ か まちソウユウ 創悠 カフェ&ギャラリー 甲府市中央4-5-37 TEL 055-234-5925 営業11:00 ~22:00 木曜日定休2階には、音楽制作スタジオとギャラリースペースふれあい15

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