ふれあい特集号vol59(デジタルブック版)
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農産物を用いた新たな加工食品「大豆チーズ様食品」の開発12 山梨の産業の活性化や県民生活の向上を目指す試験研究機関の紹介山梨県産業技術センター甲府技術支援センター食品酒類・研磨宝飾技術部食品酒類・バイオ科木村 英生主任研究員 山梨県産業技術センターは、技術支援をより一層強化し、県内企業の発展を促すため、平成29年4月に山梨県工業技術センターと山梨県富士工業技術センターを再編し、スタートしました。 甲府技術支援センターには食品酒類・研磨宝飾技術部、電子・システム技術部、材料・燃料電池技術部、機械技術部、デザイン技術部、ワイン技術部があり、山梨の産業のさらなる活性化に向けてあらゆる面で県内企業を支援しています。私が所属する食品酒類・バイオ科では、食品・酒類の加工・保存などの技術、バイオ利用技術、地域素材の高度利用に関する支援および試験、研究開発に取り組んでいます。これまでも県産小麦「ゆめかおり」について加工食品への適性評価や、果物加工の研究などを行う一方、出前講座や研修会の開催、依頼試験や分析など、現場のニーズに応える事業も展開しています。 山梨は果樹、野菜、穀物など、数多くの農産物が生産されており、これらを生かしてオリジナル性のある加工食品を作ってみたいという要望が県内の食品業界から寄せられています。そのような中、大粒で甘みが強い峡南地域の特産品「あけぼの大豆」に注目しました。また、あけぼの大豆のブランド確立甲府技術支援センターvol.❼山梨県産業技術センターでは、甲府技術支援センターにおいて乳製品アレルギーの人でも食べることができる「大豆を原料としたチーズのような食品」の研究開発を行っており、本県の新たな特産品の一つとすることを目指しています。研究開発と技術支援で産業の発展を目指すワインや日本酒と楽しめる大豆チーズ様食品の開発に挑戦

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