ふれあい特集号vol.58(デジタルブック版)
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 山梨が誇る豊かな名水は、雪解け水や雨水が標高2000〜3000㍍級の山々に染み込み、長い年月をかけて伏流水(地下水)となり、私たちの生活を潤してくれています。県ではこうした豊かで良質な水を地域資源と位置付け、平成28年3月に「やまなし『水』ブランド戦略」を策定し、水を生かした本県のイメージアップ、地域・産業の活性化を図ることとしました。 この水ブランド戦略は、健全な水循環を守り育てる『育水』という考え方に基づき、水を育む森林の整備・保全を通じ豊かな水を未来につなげる「育水の推進」と、水の魅力や水に関連した県産品や観光などの情報を国内外に伝えていく「育水の発信」の2本柱で策定しています。また、この取り組みは行政だけでなく、県民や企業なども関わりながら行われていることが評価され、平成29年度全国知事会の「先進政策バンク」の優秀政策に選ばれました。 県では、今年度、9月19日を『育水の日』と定め、育水の日前後には「やまなし育水推進県民大会」をはじめ、水関連企業と連携した各種イベントも展開しています。育水の日制定を機に、今後も「天に選ばれし、名水の地。山梨。」にふさわしい、育水の取り組みを推進し、水ブランド力の向上を図っていきます。  08八ケ岳南麓にある川俣川渓谷の吐竜の滝(北杜市大泉町) 山梨は、富士山や南アルプス、八ケ岳などの名峰に囲まれ、森林が県土の約8割を占める自然豊かな県です。そうした自然が育む山梨の「水」は、生産量日本一のミネラルウオーターや、果物、日本酒、養殖魚などの県産品、湖や渓谷などの景勝地を創り出しています。 県では豊かで良質な水を将来にわたって守り、その名水をブランドとして発信していく、さまざまな取り組みを行っています。9月19日を「育水の日」と制定9月19日は育水の日「育水」から始まる「水」のブランド化いくすい

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