ふれあい特集号vol.58(デジタルブック版)
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 平成7年に運航を開始して以来、計2464回の出動(就航時間/約6585時間)により1083名を救助した旧「あかふじ」の功績を引き継ぐ、新「あかふじ」を今年導入しました。新「あかふじ」は、アメリカ製の最新型で、出力が大きく、小回りも利くことから標高の高い山岳地帯を抱える本県の地形に適しており、山岳救助や山林火災の消火活動  04 「山梨県防災基本条例」では、県、市町村などが行う「公助」に加え、県民が自らの安全を自ら守る「自助」、地域住民などが互いに協力しつつ自らの地域を守る「共助」が一体となり、防災意識を共有し、相互に連携して、継続的に防災対策に取り組むことにより、災害時における被害の軽減を図ることを目的としています。県民一人ひとりが防災意識を高めるために深沢 健 主事防災危機管理課 日本を代表する山々に囲まれている山梨は、長きにわたり大規模な災害を経験していません。しかし、南海トラフ地震をはじめとした大規模地震や富士山噴火などの大規模災害の発生が懸念されることなどから、県全体で防災対策に取り組む必要があります。そこで、今回制定した防災基本条例では、防災に関する基本理念を定め、県民や事業者、学校の設置者などの役割や県の責務を明確にし、それぞれが協力して防災対策に取り組み、災害に強い山梨の実現を目指していきます。 本条例では、11月を「防災月間」と定め、さまざまな機会を通じて、県民の皆さんに条例の周知を図ることとし、11月9日には防災シンポジウムを開催する予定です。 また、県では、地域防災力の向上と地域コミュニティーの活性化を目指し、地域の方々による「地区防災計画」の策定を支援しています。さらに、災害への備えや災害時に取るべき行動などについて、小学生から大人までそれぞれに応じて分かりやすく作成した「やまなし防災力向上テキスト」を配布します。災害に強い山梨を目指し「防災基本条例」を制定消防防災ヘリコプター新「あかふじ」導入「これからも県民の皆さんの安全・安心の確保に、より一層努めてください」と機長と握手する後藤知事新「あかふじ」の操縦室は、最新のデジタルパネルが整備されているほか、旧「あかふじ」に比べ窓が大きくなっているので視認性も向上においても迅速な対応が可能となります。旧「あかふじ」と比べると、最大巡航速度は32㌔向上して時速287㌔となりました。また、燃費も向上し、航続距離は134㌔伸び734㌔となり、さらにホバリング性能も向上しました。機体デザインは、消防のイメージカラーである赤に澄み渡る青空や山梨の名水を連想させる青を使用し、機体中央には富士山が描かれています。名称と機体デザインは、初代と同様の活躍を期待し、新型機に引き継がれています。新「あかふじ」を間近で見よう!11月10日(土)・11日(日)に小瀬スポーツ公園で開催する県民の日記念行事に新「あかふじ」を展示。会場では救助訓練の見学、コックピット搭乗体験や記念撮影もできます。※期間中「あかふじ」に救助出動が要請された場合は、中止となりますの でご了承ください。

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