ふれあい特集号vol.58(デジタルブック版)
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  02 山梨県消防防災航空隊は、山岳遭難をはじめ、山林火災、大規模自然災害などの厳しい現場に出動し、人命救助などさまざまな活動を行っています。また、本年7月には消防防災ヘリコプター新「あかふじ」が導入され、さらなる活躍が期待されています。そこで、今回は、任務に懸ける思いを消防防災航空隊・隊長の川田貴一さんに伺いました。強い使命感を持ち、県民を守る災害に強い山梨を目指してチームワークを培い、積み重ねる日々の訓練 生命、身体、財産を災害から守るためには、県民、地域、行政が一体となって、継続的に防災対策に取り組み、地域防災力の向上を図ることが重要です。そこで県では今年3月に「山梨県防災基本条例」を制定し、災害に強い山梨の実現に向けてさまざまな取り組みを行っています。 山梨県消防防災航空隊は、平成7年に発足以来、消防防災ヘリコプター「あかふじ」で、山での遭難者などを救助する山岳救助、水害時に屋根の上などに孤立した人を救出する水難救助、山林火災の消火活動、傷病者の救急搬送、災害時の孤立集落などへの物資搬送、災害状況を確認する上空偵察など多岐にわたり活動しています。 活動範囲は主に、山梨県全域と、相互応援協定を結んでいる新潟、長野、群馬、静岡、埼玉の5県です。さらに大規模災害時には、これら以外の地域の応援に出動することもあり、平成27年の関東・東北豪雨の際、茨城県常総市で発生した水害では、3日間で79名を救出しました。山梨県消防防災航空隊隊長 川田 貴一 さん

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