ふれあい特集号vol.57(デジタルブック版)
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ふれあい15株式会社 シャトレーゼ ベルフォーレ ワイナリー勝沼ワイナリー 工場長戸澤 一幸さん検索山梨 ワインセンター 【問い合わせ先】 住所:甲州市勝沼町勝沼2517TEL 0553-44-2224 FAX 0553-44-2385 当社では以前からスパークリングワインを造っていましたが、ワインセンターからシャンパーニュ地方の醸造技術の細かい部分まで教えていただき、製品の高品質化が進みました。おかげさまで日本ワインコンクールで金賞を受賞することもできました。 センターでは講習会やテイスティング会なども開催され、幅広くワインの勉強ができます。また、実験設備を利用するためセンターに伺った際、他のワイナリーの方と情報交換をすることができるのも大変有意義です。これからもセンターと共に、消費者のニーズをキャッチしながらワインの高品質化に取り組んでいきたいです。シャンパーニュ地方に行き、現地でなければ分からないことを見て学び、それをマニュアル化することで県内の生産者に普及を図っているところです。甲州はシャンパーニュ地方の生産者からもスパークリングワインに適しているとの評価を受け、期待が寄せられています。 近年、ワインの中でもロゼの人気が高まっています。2020年東京オリンピックにおける、さまざまなイベントでもロゼのスパークリングワインの華やかさは祝杯酒としてふさわしいことから、製品化に向けて現在マスカット・ベーリーAを中心に研究を行っています。昨年仕込ワインセンターの実験室は県内の生産者に開放。実験や分析のため活用されている(上)ワインセンターのスパークリングワイン貯蔵所(下)ロゼ・スパークリングワイン(右)は研究に先行して、昨年度に仕込んだ試作品シャトレーゼ 勝沼ワイナリーのスパークリングワイン貯蔵所にて。センターの研究員は、県下約80のワイナリーを個別に巡回し、生産者とコミュニケーションを取りながら、技術普及を図っているワインセンターワインセンターと共にスパークリングワインの高品質化に取り組んでいます東京オリンピックでは華やかなロゼで乾杯をんだものが間もなく完成しますので、今後は、その成果を見てさらに研究を進めていきます。東京オリンピック関連のイベントでは、甲州の白と、マスカット・ベーリーAのロゼによる紅白のスパークリングワインで多くの方々に乾杯してほしいと思います。シャンパーニュ地方の製法の単なる真似ではなく、甲州やマスカット・ベーリーAなどの品種の特性に合わせた製法を確立し、山梨ならではのスパークリングワインを世界に発信したいと考えています。

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