ふれあい特集号vol.56(デジタルブック版)
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ふれあい15アートファーマー三尾 馨さん検索山梨 畜産酪農技術センター 【問い合わせ先】 TEL 055-273-6441 FAX 055-273-9423 養鶏業を始めて12年になりますが、センターにはいつも貴重なアドバイスをいただいています。今回のLEDを利用した技術も目からうろこが落ちる思いで、実証試験に協力させてもらっています。現在、1回目の実証試験の最中ですが、この技術が生産効率の向上につながっていくことを大いに期待しています。 山梨は、畜産業が盛んなスイスに似たところがあり、畜産に適していると感じています。今後も、センターと協力して、ここ山梨で健康でおいしい鶏を育てていきたいと思います。照射が可能になり、鶏への影響を細かく調査できるようになりました。現在は、研究で得られた成果を検証するため、生産農家で実証試験を行っています。今後は、複数の色の光の混合やLED照射と効率的な飼料のマッチングについても研究を進め、さらなる生産性の向上を目指していきます。 LED単波長を利用する研究は、全国的にも先進的な取り組みで、本県と「包括的研究教育協力に関する覚書」を締結している日本獣医生命科学大学と連携して進めています。大学には単波長効果のメカニズムや細かいデー鶏舎の中でLEDの照射を行い、発育や肉質などへの影響を調査。現在45日~50日を要している出荷までの日数が短縮化され、鶏舎回転率の向上や生産コストの削減が期待できる通常の白熱電球(上) 緑色LED(中) 青色LED(下)鶏舎内の鶏の健康状態を観察センター職員は、現場の声を研究に生かすため、定期的に生産農家を訪問。日頃から率直な意見交換を行うことで、協力関係を深めている。手に持っているのは、実証試験に使用しているLEDライト畜産酪農技術センター健康でおいしい鶏を育てるためLEDの技術に期待しています健康な鶏を育ておいしい鶏肉を消費者へタ分析などについて協力してもらい、センターでは科学的根拠に基づいた研究を深めています。 私たちは、生産現場の声を取り入れて研究を行い、生産者につないでいくことを目指しています。今後も、本県の養鶏産業の発展に貢献し、県民や観光客に安全でおいしい鶏肉を食べていただけるよう、研究を行っていきます。

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