ふれあい特集号vol.55(デジタルブック版)
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03ふれあい輝く山梨をスポーツの力でオリンピック会場から近い山梨は最高の合宿地スポーツは、国境を越えて理解し合える生徒たちは「学校の先輩にオリンピック選手がいることは誇りです」「直接アドバイスをもらえて、うれしい」と目を輝かせていました動画で見てみよう! 野澤啓佑さんのインタビュー❶スマートフォンまたはタブレットに「Layar」のARアプリをダウンロード(無料)❷アプリを起動❸右の写真にかざした後、タップすると動画が再生されます。Layar(レイヤー)リオデジャネイロオリンピック出場・陸上選手野澤啓佑さんKeisuke Nozawa1991年南アルプス市生まれ。甲西中学校、県立巨摩高等学校卒業。現在はミズノトラッククラブ所属。リオデジャネイロオリンピックでは400mハードルで準決勝に進出。2020年東京オリンピックの出場を目指すトップアスリート。での先生方との出会いがあったことで、次第にオリンピック出場という目標を明確に持てるようになりました。多くの皆さんに応援していただきながら陸上を続けてきた結果、今の自分があるんです。さまざまな人との出会いを大切にすること、諦めないで好きなことをやり続けることで、思い描いた夢はかなうと思います。中学生の皆さんも、そうした気持ちを強く持ち続けてほしいですね。 大学に入学後、海外遠征が増えました。海外にはレベルの高い選手が多く、自分との力の差にショックを受けましたが、それがいい刺激となり、競技力が向上したと思います。目標を持って頑張り、つらさを乗り越えて結果を出すことで達成感を得られることも、スポーツの魅力です。また、海外の選手とコミュニケーションを取るためには最低限の語学力を身に付ける必要がありますが、言葉がうまく通じなくても、スポーツをしていることでお互い意思の疎通が図られ、選手同士で仲良くなることもできました。スポーツを通して人間としての幅や、世界が広がっていったと実感しています。アスリートとして、自分もそのようなスポーツの力や魅力を、たくさんの人に伝えていきたいと思っています。 普段練習をしている環境とオリンピック開催地の環境は全く違うので、気候や時差などに慣れるためにも、事前合宿は選手にとって大切な意味を持ちます。山梨は東京に近く、移動による体への負担が少ないですし、練習施設も整っています。また自然も豊かでリフレッシュできますから、選手が集中力を高め、持てる力を十分に発揮することができる最高の合宿地だと思います。それに事前合宿は、山梨と海外の人たちとの間に交流が生まれる良い機会にもなると思います。私自身、リオデジャネイロオリンピックのためにアメリカで事前合宿をしたとき、現地の子どもたちが観光案内をしてくれたことが今でもいい思い出になっています。 今回は自国開催という恵まれた環境でのオリンピックです。2020年に向け今後もさらに努力して、出場を目指します。そして、山梨の皆さんを元気づけたり、勇気づけたりできればと思います。スポーツ最高!野澤さんにアドバイスをもらい、伸びやかにハードルを跳ぶ生徒たち

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