ふれあい特集号vol.55(デジタルブック版)
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ふれあい15石原園芸石原 玄太さん検索山梨 花き振興センター 【問い合わせ先】 住所:北杜市明野町浅尾2496TEL:0551-25-6201 FAX:0551-25-4503 何か新しいものを取り入れてみたいと考えていたときに、センターからピラミッドアジサイの栽培を勧められ、5年前から苗を導入し、生産を始めました。花持ちがいいため長く観賞でき、秋ごろまで出荷できることにも魅力を感じました。 4年前から出荷を開始し、今年は1万鉢の生産を実現しましたが、まだまだ試行錯誤の連続です。私たち生産者の技術とセンターの研究成果を合わせて、ピラミッドアジサイを山梨のブランド花きとして根付かせていきたいです。 ピラミッドアジサイは、夏に白い花を咲かせ秋には紅く色づくため、長い間花を楽しめるという特長があります。当初は短期栽培法による鉢花生産が導入のきっかけでしたが、切り花需要の高まりを受けて、現在では鉢花と切り花両方の生産が行われています。紅く色変わりをしたピラミッドアジサイはアンティークアジサイとも呼ばれ、ドライフラワーとしても人気が高く、首都圏を中心に需要が伸びています。 こうした人気の上昇とともに他県での生産量も増えてきています。そこで当センターでは他産地との差別化を図るため、さらなるオリジナリティーを追ピラミッドアジサイのドライフラワー。アンティークカラーが人気センターの試験圃場の様子(左上)開発中のピラミッドアジサイの新品種。平成30年度には市場に出回る予定(右・左下)県の普及指導員が定期的に生産者を訪問。農場の現状を見たり、生産者の相談を受けたりしている。普及指導員は生産者とセンターの橋渡し的な役割を担っている高冷地野菜・花き振興センター試行錯誤の連続ですがピラミッドアジサイを山梨のブランドにしたいです山梨の新ブランド花き平成30年度にお披露目求した新品種の開発に取り組んでいます。平成30年度には山梨県オリジナル品種が市場に出回る予定です。新品種は、早期に花色がピンク色へ変化し、花色変化に要する日数は従来品種の半分程度となり、開花終期には鮮やかな赤紫色になるという特長があります。 本県の花き産地では、高い技術を持つ生産者により、良質な花きが生産されています。山梨の花き産地の維持強化を図るためにも、ピラミッドアジサイの生産基盤を確立していきたいです。ほ

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