ふれあい特集号vol.54(デジタルブック版)
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03ふれあいものづくりに興味を持つきっかけになれば遊びの中から生まれる、ものづくりの魅力「自分でつくった世界に一つだけの電車だから、大切にしたい」「ライトが光ったときは、とってもうれしかったよ!」と、ものづくりの世界を満喫している子どもたち姉の作業をじっと見つめる妹と、心配そうに後ろからのぞき込むお母さん親子で協力し合い、ものづくりにチャレンジ動画で見てみよう! 「プチ電車を光らせよう!」❶スマートフォンまたはタブレットに「Layar」のARアプリをダウンロード(無料)❷アプリを起動❸右の写真にかざした後、タップすると動画が再生されます。Layar(レイヤー)てやラジオペンチ、ニッパーなどの道具や、電子回路基板、LED回路などの本格的な部品をじっと見つめていました。関口先生から道具の使い方の説明を聞く子どもたちのまなざしは真剣。「自分でよく考えながら、楽しくつくってみよう!」という関口先生の掛け声とともに、チャレンジ開始です。 「ハンダごては、とても熱くなります。ハンダ付けした部品も熱くなります。やけどには、気を付けてください」と注意事項を聞いてから、先生のお手本を参考にハンダ付けの練習が始まりました。1・2・3・4と数えながら、ハンダ付けのこつをつかんでいきます。子どもたちは「ハンダごてを使うのは初めてだけど、分かりやすく教えてくれたからできた」「難しかったけど楽しい」など、家や学校では体験できない、一歩踏み込んだ内容に目を輝かせていました。考えながらつくることで、LEDが光る仕組みなども自然に理解していく子どもたち。保護者は「家では単にスイッチを入れて遊ぶだけですが、今日の体験は仕組みも分かっていいですね。子どもたちもすごく興味を持ち夢中で取り組んでいます」と笑顔で話してくれました。 遊びの中から学び取るものづくりの魅力や楽しさが、未来への可能性につながることを実感できた有意義な体験。会場は、完成した電車をレールの上で走らせ喜ぶ子どもたちの、元気な歓声に包まれました。 子どもたちと光る電車づくりを楽しんだ関口先生が、子どもたちに向けてメッセージを送りました。「子どもは動くもの、光るものが大好きです。身の回りの動くものには何かしらの仕組みがあることに、楽しみながら気付かせてあげることで、ものづくりへの興味は高まります。また、ハンダごてのような道具を使うのは、子どもたちにとってチャレンジであり、達成できたことは自信にもなります。この子どもたちが大人になる頃には、日本の産業も大きく変わっていると思います。その時は、新しいアイデアをどんどん出して、山梨の産業の発展につなげていってくれたらいいですね」完成したよ。走行テスト開始!電子技術科都留キャンパス 関口 聡太講師県立産業技術短期大学校未来につなぐ ものづくり産業

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