ふれあい特集号vol.54(デジタルブック版)
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未来につなぐ ものづくり産業11 県立日川高等学校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されていますので、科学技術に関する実習を行っています。自分たちの身近なところから課題を発見し解決していく力を高めるために、今回、本校からも近く実践的な学びを提供してくださる県立産業技術短期大学校に体験講座をお願いしました。 今日の体験講座は、将来の職業に直結する内容だったと思います。1年生のうちに自分の将来像を描いたり、地域の産業について学んだりすることはとても大切です。生徒たちには、ここから夢を膨らませていってもらいたいですね。世界を舞台に活躍する若き人材の育成簡単に接続を行うことができるラズベリーパイの特長を理解した生徒は「将来、コンピュータープログラミングに関わる仕事がしてみたい」と夢を語ってくれました。 情報技術科によるICTコースでは、プログラミングの基本的な考えを学んだ後、画面上にアニメーションをつくり自由落下の原理を理解しました。 「学校の授業で学んだことが、今日は一人一台のパソコンを使って学ぶことができ、とても分かりやすかったです。将来は、情報分野に進みたいです」と生徒たちは充実した表情で話してくれました。 高校生が県立産業技術短期大学校へ出向き、パソコンなどに触れながら実習をしたり、専門知識や高度な技術・技能に触れたりすることは、将来の進路について考える有意義な機会となりました。 山梨の産業というと、まず果樹に代表される農業や観光業を思い浮かべる方が多いと思いますが、業種別構成比では、製造業の比率がとても高いのです。しかし県内の企業では、現在、技術者不足が大きな課題となっています。 本校は、山梨の産業をけん引するものづくりの分野で活躍できる高度な技術や幅広い専門知識、そして豊かな創造力を備えた人材を育成しています。技術者育成というと、工業系高校出身の学生ばかりと思われがちですが、出身学科にかかわらず誰でも必ずキャリアが身に付くカリキュラムを組んでおり、現在、塩山キャンパスでは、普通科出身の学生が半数を超えています。より多くの高校生に、ものづくり産業に興味を持ってもらうために、県内の高校の先生方と情報交換を行ったり、高校生を対象県立産業技術短期大学校「黒板に書かれた数式だけでなく、目の前にあるパソコンを使って学べることがいい」と話す生徒接続の最終チェックをする真剣な表情教務学生課 大瀬 裕之課長県立日川高等学校SSH推進係 青野 孝文教諭12月3日(日)県立産業技術短期大学校オープンキャンパス住所:甲州市塩山上於曽1308 TEL:0553-32-5200午前10時~正午塩山キャンパス住所:都留市上谷5-7-35 TEL:0554-43-8911都留キャンパス■内  容 学校・学科の概要説明、体験実習、在学      生との交流など■申込方法 電話(0553-32-5201)またはメールで      教務学生課まで検索山梨 産短大みんなで意見を出し合い、プログラミングとした体験講座を実施したりしています。また、小中学生を対象に、ものづくりの魅力を伝える取り組みも行っています。 世界に通用する高い技術を持った素晴らしい企業がある山梨は、日本の産業をリードする存在になり得る大きな力を持っています。この先、リニアが開通すれば、さらなる発展が見込まれることでしょう。若い方には、早いうちから、ものづくりに興味を持ってもらい、山梨の産業の未来を切り開いてほしいと願っています。ふれあい実践的な学びは、生徒たちの夢へとつながります

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