ふれあい特集号vol.54(デジタルブック版)
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  10 山梨のものづくり産業を担う人材を育成している県立産業技術短期大学校では、ものづくりの魅力を多くの若年層に広げていくために、高等学校との情報交換や体験講座などの連携事業、また、小中学校への出張講座など多くのプログラムを実施しています。 県立産業技術短期大学校では、県内の高校生に、ものづくりへの関心を高めてもらうため、各学科の特色を生かした体験講座をキャンパス内で実施しています。今回は、将来、科学技術分野へ進みたいと思っている県立日川高等学校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の1年生35人が、3コースに分かれて受講しました。 生産技術科による機械工学コースでは、数値制御工作機械を使用して金属の加工を行いました。機械を動かす数値制御方法について詳しく学ぶことで機械分野に興味を持った生徒は「人と機械との橋渡しをするプログラミングが正確であれば、熟練を要する加工を高速で簡単にできることが分かり、ものづくりの楽しさを感じました」と、仕上がった部品を手に話してくれました。ものづくりマインドを育む環境づくりものづくりマインドを育む環境づくり小型コンピューター・ラズベリーパイと電子回路の接続を確認(右)自由落下のシミュレーターを作成(左上)数値制御工作機械の説明を熱心に聞く(左下) 電子技術科によるエレクトロニクスコースでは、小さいながらもパソコンと同等の性能を有するコンピューター・ラズベリーパイを使って、電子技術の両輪となるハードウエアとソフトウエアの基礎を学びました。パソコンと違い外部の電子回路と専門分野への興味を深め将来の目標につながる体験講座金属加工が容易にできる数値制御工作機械をのぞき込む生徒たち(上)生徒たちがプログラミングしたデータにより、機械部品がつくられていく様子(左)

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