ふれあい特集号vol.52(デジタルブック版)
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  02 多面的な機能を有し、たくさんの恩恵を私たちに与えてくれる森林は県民生活に密着した重要な資源です。 そこで今回は、約20年前、都会から富士河口湖町に移住したアウトドアエッセイスト・木村東吉さんが、富士豊茂小学校の児童たちと一緒に青木ヶ原樹海を訪れ、山梨の森林の魅力やその大切さを語ってくれました。森林が教えてくれたこと、伝えていきたい山梨の森林の魅力を広げる山梨の森林の魅力を広げる一番大きなブナの木を目指して歩く、木村さんと子どもたち富士の樹海、大室山の美しいブナ林へ 本県面積の8割近くを占める森林。中でも、戦後や高度経済成長期に植えられた人工林は、資源として本格的な利用期を迎えています。県では、山梨の森林資源が持つ可能性を最大限に広げていくため、「材」「エネルギー」「場」の3つの観点から、さまざまな取り組みを行っています。 「青木ヶ原樹海にある大室山は、富士山が噴火した際、溶岩が流れ込まなかった場所です。だからそこには何千年もたつ大きなブナの木がたくさんあります。今日は、その場所に皆さんを案内します。さぁ、行こう!」木村さんの元気な掛け声とともに出発です。 「木をよく見てごらん。コケが多い面があるよね。こっちが北側。森の中で太陽が見えない時でも、植物の育ち方を見れば方角を知ることができるんだよ」と、木村さんが教えてくれる

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