ふれあい特集号vol.52(デジタルブック版)
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自然の中で働きたい!商業高校から林業の世界へ現場で活躍する先輩のように私も早く一人前になりたい一瞬を大切にきらめく やまなしのシュン!神子沢林業検索 子どもの頃から、自然が大好きで、緑あふれる公園などでよく遊んだという山木 花さん。商業高校に進学しましたが、卒業後はオフィスではなく、自然と触れ合える環境で働きたいと考えていたと言います。 そんな山木さんが職業として林業を選んだきっかけは、就職説明会での神子沢社長との出会い。「社長から、水を蓄えたり、さまざまな動物が生息していたりする森は、大切な財産として、未来へと受け継いでいかなければならないこと、森林は必要に応じて伐採や、植栽をして管理することが大切だということを教えてもらいました。そして、山梨の森には伐採の時期を迎えた木がたくさんあるのに、人手不足で作業が追い付いていかない現状も。でも、ごく一部の作業を除けば女性でも十分にできる仕事で、実際、現場で活躍している女性が大勢いることも教えてもらいました。社長の話を聞いて、『林業、いいな』、そして、何より林業への思いを熱く語る社長の姿を見て、一緒に働きたい、チェーンソーで木を切ってみたいと強く思い、林業という職に就くことを決めました」 入社したばかりの山木さんは、現在、製材所で間伐材をチップにする作業を手伝いながら、林業のことを勉強中。「会社には大工さんもいるので、昨日も、大工さんに指導を受けながら、製材所の棚の扉を作りました。毎日いろいろな仕事を経験させてもらい、新鮮で楽しいです」と笑顔で話します。現場作業に必要な資格も順次取得しているそうで、「刈払機取扱作業者と、チェーンソー作業者の講習を受け、認定をいただきました。次は、重機オペレーターの免許に挑戦です」と意気込みます。 「神子沢林業には、5人の女性の先輩がいますが、皆さん、森林施業プランナーや重機オペレーターとして活躍していますし、結婚・出産・育児休暇を経て職場復帰した先輩もいます。私も、憧れの先輩たちのように、早く一人前になれるよう、頑張ります」。山木さんの瞳からは、強い意志がうかがえました。 ベテラン作業員の指導を受けながら、念願の現場で伐採に初挑戦!「思っていたより力が必要で難しい面もあったけど、木が倒れる瞬間は快感でした」と山木さん(下左)20年ほど前から女性社員の採用・育成に積極的に取り組んできたと語る神子沢社長。「女性社員は、純粋な気持ちで、真面目に仕事に取り組んでくれる。現場では、性別に関係なくそれぞれの能力を生かして活躍できるので、女性も林業に挑戦してもらいたいです」(下右)「女性ならではの悩みも気軽に相談できる、優しく頼もしい先輩たち。いつも支えてもらっています」と、先輩を慕う山木さんふれあい17

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