ふれあい特集号vol.52(デジタルブック版)
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第46回信玄公祭り03 実際に会ったことはありませんが、信玄公の印象といいますと、やはり山梨のシンボルですね。山梨の歴史には欠かせない人物ですし、あと少しで天下を取ることができたほどの名将ですから、そんな偉い人を演じることになるなんて、ビックリしましたよ。でも同時に、誇らしさとうれしさを感じました。 ここのところ信玄公役は県外の方がやっていましたよね。だから山梨出身の私が演じさせてもらうことで、武田信玄を山梨に取り戻したような気持ちがしています。生粋の甲州人、三遊亭小遊三が演じる武田信玄を、皆さん応援してください! 落語家ですから、あまり強そうに見えないと思いますが、明るい信玄公を演じたいなと思っています。最近は落語家仲間の春風亭昇太さんがドラマで今川義元を演じるなど、落語家が役者となることもありますが、重みを感じる武将の台詞は落語家には難しいですね。ですから、私は台詞をあまり言わないようにします。でも全てこれからなんふれあい私らしい武田信玄を演じます!三平さんと木久扇さんとの共演も楽しみですで、演出家の言うことをちゃんと聞いて一生懸命やりますよ。 山本勘助役は、林家三平さんですね。勘助というと策士というイメージですが、三平さんにそういう感じはないですね。さて、どんな勘助になるのでしょうか。特別ゲストの林家木久扇さんの役どころは当日まで発表されないらしいですが、私としては信玄の父・信虎役をやってほしいですね。それで幽閉しちゃう。お二人とご一緒できるのが、今からとても楽しみです。皆さんも大いに楽しんでくださいね。 私は学生時代や前座時代も、大月から東京まで電車で通っていました。今も実家があるのでよく帰って来ますよ。ですから、改めて故郷として意識したことはないですね。今でも自分は山梨の人間だ、山梨で暮らしているという思いが強いですから。今はちょっと東京に下宿をしているみたいな感じですかね。 山梨は首都圏からのアクセスが良いという地の利もあるし、暮らしやすいです。それに、富士山、富士五湖をはじめとする豊かな自然、ブドウやサクランボ、モモといったフルーツなどの地域資源が凝縮されていて、とても魅力的な所です。遊びに来るだけでも楽しめますが、できれば県外から移住してもらいたいですね。第二の人生を山梨で、と考えている方が東京にもたくさんいると思います。県民の皆さんが日々の暮らしを大切にして、一生懸命みんなで盛り立てていけば、山梨の良さが伝わるんじゃないでしょうか。そんなふうに私は思います。今も私は山梨の人間だと思っています林家三平さん山本勘助役林家木久扇さん特別ゲスト落語家1970年12月11日生まれ。東京都出身。昭和の爆笑王・初代林家三平の次男。1990年林家いっ平として落語家の修業に入る。2002年真打昇進2009年二代目林家三平を襲名。「笑点」をはじめ数多くのテレビ番組にレギュラー出演中。Sanpei Hayashiya落語家1937年10月19日生まれ。東京都出身。1960年桂三木助門下へ入門し、三木助没後、林家正蔵門下(後の彦六)になり、木久蔵となる。1973年真打昇進、2007年に木久扇となる。現在「笑点」では最長のレギュラー出演。Kikuou Hayashiyaせり ふ

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