ふれあい特集号vol.51(デジタルブック版)
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05ふれあい山梨の未来をひらく 人づくりプレゼンテーションで人の意見を聞くことにより、多くの気付きがあり、自分の意見を分かりやすく話せるようになりました「日常生活と数学とのつながりを実感していない生徒の実態を意識し、根拠を明確に表現することに重点を置き、日々の授業に取り組んでいます」と語る青柳先生これまではただ問題を解くだけでしたが、アクティブ・ラーニングを通して数学に対する考え方が変わりました具体的にイメージしやすい問題の設定だと、楽しみながら考えることができます分かる授業を広めていく、授業改善生徒が主体性を持って受ける授業、そこには日常生活に関連した内容が         │甲斐市立双葉中学校│青柳 香さん甲斐市立双葉中学校 教諭真剣なまなざしで先生の話を聞く、生徒たち 授業改善プラン実践事業推進校では、学力調査の結果を踏まえて県が示す「授業改善のポイント」を基に、「授業改善プラン」を作成して授業を行い、学力向上フォーラムを通してその成果の普及を図っています。 授業改善プラン実践事業推進校となり3年目を迎えた本校では、各教科での授業改善、生徒が主体的に学ぶアクティブ・ラーニングの取り組みも高まりを見せています。 今日の数学の授業では、タクシー料金についてお客さんから尋ねられた旅行会社の社員になったつもりで、距離と料金について考えるというストーリーで関数を教えました。授業は、私からの問題説明の後、グループごとに話し合い、その結果をプレゼンテーションするという流れにしました。 結論に至るまでのプロセスと根拠に重点を置き、グループで考えをまとめていくアクティブ・ラーニングは、考えを人に伝えるための表現力や国語力も必要となるので、数学だけではない幅広い学びの習得につながります。こうした実践的な授業をすることで、生徒たちには自分の言葉で表現する能力が備わってきたように感じています。 また、本校では保護者と連携し、生活のリズムを整えたり、家庭学習の定着を図るなど、当たり前のことを丁寧にする習慣を身に付けることも大切にしています。

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