ふれあい特集号vol.51(デジタルブック版)
10/24

  10 ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、「自然と人間社会の共生」を目的にした取り組みで、現在、日本国内の登録件数は7件です。県内では「南アルプスユネスコエコパーク」が既に登録されています。県は、山梨・埼玉・長野3県の10市町村と連携して、自然環境や地域資源を生かした持続可能な発展のため、新たに「甲武信水の森ユネスコエコパーク」の登録を目指しています。甲武信水の森ユネスコエコパーク登録に向けて甲武信水の森ユネスコエコパーク登録に向けて 県と、山梨・埼玉・長野3県の10市町村は、5月29日に「甲武信水の森ユネスコエコパーク登録推進協議会」を設立し、秩父多摩甲斐国立公園を中心とするエリアのユネスコエコパークへの登録を目指しています。この地域は、荒川、多摩川、笛吹川、千曲川などの源流域であり、古くから首都圏や周辺地域の水源として守られてきました。「甲武信水の森」の名称は甲州、武州、信州の頭文字と清らかな水を育む豊かな森をイメージしています。この地域は日本有数の山岳が連なり、四季折々の美しい自然や渓谷美などに恵まれた地です。また、貴重な自然や生態系が保全され、生物の多様性に富んでいます。一方、古くから伝承されてきた民俗芸能や山岳信仰などの多様な文化が残る地域でもあります。 ユネスコエコパークに登録され、国際的に認められることは、地域の誇りになるとともに、郷土愛の深まりや自然保護活動の活性化、教育や経済への効果も期待されます。 登録推進協議会では、10月末に登録申請書を日本ユネスコ国内委員会へ提出しました。今後、順調に手続きが進むと平成30年に登録が決定されることになります。秩父多摩甲斐国立公園を中心とするエリアをユネスコエコパークに3県の境にあり奥秩父山塊の中央に位置する「甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)」こ ぶ し

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る