ふれあい特集号vol.50(デジタルブック版)
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 昨年の知事との対談の中で産前産後ケアセンターへの期待を語ったタレントの北川えりさんが、実際にセンターを訪れ、宿泊型ケアを利用したお母さん、これから宿泊型ケアを利用したいと考えているお母さんとセンターの魅力や期待について語り合いました。03ふれあいタレント 北川 えりさん望月 澄子さん(甲斐市在住)今年2月、第1子となる長女を出産。5月中旬に宿泊型ケアを利用。現在は、子育てと仕事との両立に奮闘中加賀美 裕子さん(南アルプス市在住)1歳8カ月の長男の子育てをしながら、仕事を続けるワーキングママ。現在は双子を妊娠中で、12月に出産予定日本一健やかに子どもを育む山梨北川 昨年、知事と対談させていただいた際、産前産後のお母さんの不安や悩みを軽減するための産前産後ケアセンターを開設するという話を伺いました。今日こちらに来てみて、とても癒やされる施設なんだなぁと、うれしくなりました。望月さんはすでに、宿泊型ケアを利用されたんですよね。望月 今年5月に2泊3日で利用しました。2月に長女を出産したのですが、予定日より2カ月半早く生まれたので、娘はそのまま入院、私だけ退院し、搾乳しては病院へ届ける毎日を2カ月半送りました。娘の退院後、親子北川 実際に利用されて、いかがでしたか?望月 ここを利用するまでは、赤ちゃんにどう接していいか分からず、何をするにも不安でしたが、抱き方、おっぱいのあげ方、お風呂の入れ方と、丁寧に教えてもらいました。また、家にいるときは、何かあったらと思うと夜も眠れなかったのですが、ここでは助産師さんが常にそばにいて、赤ちゃんが夜泣きをすると「どうしたの?」と声を掛けてくれるので安心できました。話もたくさん聞いてもらい、お風呂にゆっくりと入ることができ、食事も落ち着いて取れ、ぐっすりと眠ることもできて夢のような2泊3日でした。おかげで気持ちに余裕ができ、「私にもできるかもしれない」と思えるようになり笑顔で家へ帰ることができたんです。北川 よかったですね。きっと、疲れ切っていた心と体が癒やされて、本来の望月さんに戻ることができたのでしょうね。北川 加賀美さんは、現在妊娠7カ月だそうですね。安定期に入っているとはいえ、上の子どもさんもいて、毎日大変ですね。加賀美 実はおなかにいるのは双子なんです。子どもを授かってうれしいはずなのに、双子だと分かった途端、「どうしよう、どうしよう」と不安ばかりが大きくなって、心から喜ぶことができなかったんです。そんなとき、ママ友からこちらの施設で「双子の会」があることを教えてもらい、先日参加してみました。北川 そういったイベントもあるんですね。いかがでした?加賀美 マットの上に並んで寝ている双子ちゃんを見た瞬間、素直にかわいいと思い、おなかの子どもの誕生が楽し宿泊型ケアで癒やされる心と体産前から気軽にイベントに参加3人での生活が始まったのですが、慣れない育児に不安ばかりでした。そんなとき、センターの24時間対応の電話相談で助産師さんに悩みを聞いてもらったり、アドバイスをもらったりする中で、宿泊型ケアを勧められました。北川 私も長男を出産したときは授乳がうまくできない上、自分自身も乳腺炎になり、本当に悩みました。主人も私も実家が県外で、近くに頼れる人がいませんでした。助産師さんのアドバイスが受けられる、このセンターの存在は、お母さん方にとって大きな支えになると思います。望月 こちらの宿泊型ケアのことは妊娠中に参加した甲斐市のママパパクラスで紹介され知ってはいましたが、私よりもっと肉体的・精神的に大変な人しか利用できないんだと思い込んでいました。利用に際して背中を押してくれたのは、義母の「家のことは心配しなくていいから、ゆっくりしておいで」という言葉でした。義母には本当に感謝しています。

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