ふれあい特集号vol.50(デジタルブック版)
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母でありながらも自分でいる時間も大切に育児経験がきっかけとなりサークルを立ち上げました「群れる」ことで、お母さんも子どもも、共に成長します一瞬を大切にきらめく やまなしのシュン!ウィルパーティー検索 一人目が生まれたとき、相談できる友人もなく、育児にとても孤独を感じていたという泉さん。今この瞬間を共有できる仲間の必要性を強く感じ、2010年2月に子育てサークル『ウィルパーティー』を立ち上げました。 『ウィルパーティー』には、育児を楽しみ子どもの成長を見守る「子育てサークル」と、自分の能力を発揮したいというお母さんたちがイベントなどを行う「企画部」とがあり、現在22組の親子が在籍しています。 「50年ほど前までは、人は群れて子育てをしていました。それが核家族化が進み、近所付き合いも少なくなり、一人で子育てをする人が多くなってしまいました。この急激な変化にお母さんたちの心も体も追いつかず、育児のしづらさを感じ、これが少子化の原因につながっているように思えます。『ウィルパーティー』は出生率が高いんですよ。それは、みんなで一緒に育児をすることが楽しくて、この時間をもっと長く過ごしていたいと感じる方が多いからだと思います」 「私は運動保育士の資格を持っているので、サークルでは体と脳の連動を考えた運動の時間も取り入れています。子どもたちはもちろんですが、お母さんたちも楽しんで体を動かしていますよ。時には、子ども同士の喧嘩もありますが、すぐには止めません。子どもたちは人と関わることで学び、成長していきますからね」 「今のお母さんたちはキャリアがあります。そのキャリアを捨てて育児に入ることにより、社会から切り離された感じを受けてしまうようです。手に職を持っているお母さんたちは、アロマ講座を開いたり、子どもの髪の編み込みを教えたりするなど特技を生かすことができるイベントを開き、母以外の自分を表現しています。こうした時間を持つことで、お母さんたちにもより深い交流の場が広がり、社会とのつながりを感じられるようです」 『ウィルパーティー』では、ブログなどを通して、現在の活動状況を発信しています。今後は、発達障害の子どもたちも視野に入れた子育て活動も展開していく予定です。『群れて子育てしましょう』という泉さんの思いは、ますます広がっていきます。「さぁ、カンガルーさんジャンプをやってみよう!」泉さんの呼び掛けに応えて、子どもがジャンプしながら飛び回っています。お母さんも一生懸命です絵本の読み聞かせでは大きな子どもたちがお伝いします「子育てしていると何もできないと考えがちでしたが、サークルを作ってからは、この子がいてくれるから、こんなにお友達ができて、やりたいことがやれるようになった、と思えるようになりました。考え方が180度変わり本当にハッピーな生活を送っています」と生き生きと語る泉さん「一時的ではなく、継続的に深く関われる友人がほしいという思いから、ウィルパーティーに入りました」「子育てが楽しくなり、不安が解消されました」と話すメンバーには、県外出身者も多数けん かふれあい15

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