ふれあい特集号vol.50(デジタルブック版)
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10 大腸がんに次ぎ罹患率が高い「胃がん」。世界保健機関(WHO)では、胃がんの8割はピロリ菌の感染が原因で、ピロリ菌除菌により胃がんの発症リスクを3〜4割減少できると報告しています。 県では、胃がんの予防対策として、ピロリ菌感染検査を勧めるとともに、除菌治療費の一部を助成しています。ピロリ菌について正しく理解し、自分の胃の健康度を調べましょう。胃がん予防対策 ピロリ菌を棲まわせない   胃がん予防対策 ピロリ菌を棲まわせない   ■ピロリ菌の正体主に胃の中に棲む細菌。大きさは0.004ミリメートル程度。正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」。一般的な菌は、胃が食物を消化するために分泌している強い酸性の胃液(胃酸)の中では生きられませんが、ピロリ菌は、自分の周りだけ胃酸を中和することで生き延びます。■幼少期に感染胃の免疫力がまだ強くない幼少期に、食物をかみ砕いて与えたり、同じスプーンなどを使うことにより、感染する確率が高いといわれています。ピロリ菌は、一度感染すると除菌しない限り、生涯にわたって胃の中に棲み続けます。■ピロリ菌感染者は、胃がんのリスクが5倍ピロリ菌は、胃の内壁に炎症を起こし胃を守っている粘液を減少させます。そのため胃が胃酸の影響を受けやすくなり、胃炎や消化性潰瘍を発症します。また、胃がんのリスクが5倍になるともいわれています。「ピロリ菌」知っていますか?り かんす

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