ふれあい特集号vol.49(デジタルブック版)
8/24

  08 昨年度、モデルコース設定に向けたモニターツアーを実施しました。一泊二日のツアーでは、富士講の宿坊である「御師の家」に宿泊し、伝統的な御師料理をいただき、江戸時代から残されている版木の模様を白い行衣に刷り、その行衣を着て巡礼路を歩きました。以前、富士講の方に、どのような思いで富士山に登っているのかを尋ねたところ、「生まれ変わることはできないが、何か得るものがあります。生まれ増すという思いで登ります」と答えてくれました。 富士山にはたくさんの観光客が訪れます。富士山への理解を深めていただくため、ガイドの育成には、一層力を入れていきます。ガイドの説明を聞くことで普段見過ごしている事からも新しい発見が生まれます。今後もリバース! 富士講プロジェクトを充実させ、東京オリンピックが開催される2020年を目標に富士山世界遺産センターを起点とした富士山信仰の歴史や文化を学ぶモデルコースを作っていきたいと思います。世界遺産富士山課 山崎 康児 主任  富士山が世界遺産に登録されたことへの認識度が高まる一方、信仰の対象としての「山」であることを、多くの方に知っていただくためには、どうしたらよいのか。 そこで、富士講の巡礼路を実際に歩き、富士山信仰への理解を深めてもらおうと考え、昨年度、「リバース! 富士講プロジェクト」を発足しました。 この取り組みについて、世界遺産富士山課の山崎さんに伺いました。富士講の思いを感じるモニターツアーを実施東京オリンピックの年を目標にモデルコース設定北口本宮冨士浅間神社の参道を行衣を着て歩いてみる(下中・下右)御師の家の中を案内してもらい版木刷り体験(下左)北口本宮冨士浅間神社でガイドから説明を受ける富士講文化を生かした「旅」の提案REBIRTH!富士講プロジェクト 昨年度は、「富士みちと内八海巡りツアー ~自分のなかに、何かが生まれ増す旅~」、「道者道を歩く日帰りツアー ~胎内をくぐり、生まれ変わる旅~」の2つのモニターツアーを実施しました。お し

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る