ふれあい特集号vol.48(デジタルブック版)
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信玄公・勝頼公のかっこよさと山梨の魅力を国内外へ身に着ける甲冑や装束は全て自前。山梨のPRになればとの思いから、甲州印伝や郡内織物など、山梨の伝統工芸品を随所に使っている恵林寺の随所で武田家の家紋「武田菱(たけだびし)」を目にすることができる「出陣情報はフェイスブックやブログで発信しておりまする。メンバーも募集しておりまするので、興味がある方々、ご連絡をお願いいたしとうござりまする」 公式ブログ一瞬を大切にきらめく やまなしのシュン!各地で活躍する〝武将隊〞に感動し「山梨にも!」と一念発起かっちゅう 「よう参られました」「存分にお楽しみくだされ」華やかな姫装束や勇ましい甲冑に身を包み、武田信玄の菩提寺・恵林寺の山門前で、にこやかに声を掛けながら訪れる人々を迎える甲陽戦国隊の松姫様と武田勝頼公。観光客は、写真を一緒に撮ったり、信玄公や恵林寺の説明を聞いたりと二人とのふれあいを楽しんでいるようです。 歴史に興味のなかった由香さんが「松姫」姿でおもてなしをするようになったきっかけは、歴史好きなご主人に連れられて行った名古屋城で、「名古屋おもてなし武将隊」の活動を目にしたことでした。「言葉遣い、立ち居振る舞い全てにおいて武将になりきったおもてなし隊のメンバーが、徳川家の歴史や、地元の観光スポットなど、いろいろな情報を分かりやすく観光客に伝えていました。こういう地域PRの仕方もあるんだと感動しました」と由香さん。「山梨にもこんなおもてなしがあったらいいのに」という思いが、その後も各地で武将隊とふれあううち、いつしか「誰もやらないなら自分で」という決意に変わり、2012年4月、前身となる「風林火山 甲斐の虎武将隊」を結成。2年半の活動の後、休止期間を経て隊名を「風林火山 甲陽戦国隊」に改め、昨年活動を再開しました。 地域活性化と観光促進を目指し、恵林寺を拠点に活動を広げている甲陽戦国隊。新潟県上越市の謙信公祭や山形県米沢市の上杉雪灯篭まつりなど各地の祭りやイベントに〝出陣〞して、山梨のPRや他の武将隊との交流なども行っています。また、インターネットを通じて山梨や武田家の情報を発信することも、大切な活動だといいます。 「出会った方やブログを読んでくれた方に、『信玄公や勝頼公は偉大で、そしてかっこいい武将だったんだね』と思ってもらえることが一番の喜び。先日あるテレビ番組で恵林寺を訪れたフランスの方が私たちと撮った写真を見せながら、『この出会いがきっかけで日本文化のファンになり、移住しました』と話していました。コツコツと地道な活動を続けてきて良かったなとあらためて思いました」。 これからも、日本はもとより世界中に武田家と山梨の魅力をアピールし、5年後に迫る信玄公生誕500年に向け、仲間を増やし活動をより充実させていきたい、と語ってくれました。昨年8月は「謙信公祭」へ出陣。今年4月に「信玄公祭り」5月に信州岡谷の「つつじ祭り」に出陣の予定検索甲陽戦国隊ふれあい17

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