ふれあい特集号vol.47(デジタルブック版)
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07ふれあい【問い合わせ先】 果樹試験場 TEL 0553-22-1921 FAX 0553-23-3814元気いっぱい、山梨の農業!!新しいブランド農産物の育成を目指して長い年月を経て開発する新品種を産地のブランド化につなげたい 県では、食べやすさ、おいしさ、機能性成分の含有量など、消費者ニーズに対応するとともに、農家にとっても、作りやすく、収入増につながる、高品質なオリジナル品種の開発と普及を進め、農産物のブランド化に取り組んでいます。 果樹試験場では、ブドウ、モモ、スモモ、サクランボの新品種開発に取り組んでいて、これまで20種類を超える品種を登録しました。最近、流通が始まったのが、平成25年に登録されたモモ『夢みずき』。大きく、赤く、甘みも強い、今注目の品種です。 モモの品種改良は、開花時期に他の品種の花粉で受粉させることから。毎年1500花ほどに受粉して、苗木にまで育つのは、そのうちの200花程度。それが3〜4年後に実をつけたところで、「大きさ」「甘さ」「色づき」「収穫時期」など特性を見極め、有望な物を選びさらに育てます。幾つものステップを経て新品種が登録されるのでとても時間がかかります。『夢みずき』は登録までに13年。平成23年に試験的に頒布された苗が、昨夏大きな実りをもたらし、市場で話題となり、やっと努力が報われたんです。 質の高い県オリジナル品種を開発することで、産地のブランド化につながることが期待できます。ですから、これからも農家や消費者のニーズを把握し、開発に取り組んでいきます。果樹試験場育種部新谷 勝広 主任研究員(左)上野 俊人 部長(右)果樹試験場が開発した県オリジナル品種「夢みずき」(右上)、「甲斐のくろまる」(左上)、「サマーエンジェル」(右下)、「富士あかね」(左下) 県では、「やまなしブランド」を確立し、恵まれた自然環境や高い技術により生み出される優れた農産物の販路を拡大するため、農業関係団体と連携して、国内外の小売業者・流通関係者などとの関係構築や、プロモーション活動を行っています。国内外において産地間競争が激しさを増す中で、今後も、消費者や販売者などのニーズを踏まえ、効果的な販売対策を展開していきます。山梨のおいしい農産物を全国、そして世界の食卓へ【問い合わせ先】 農産物販売戦略室 TEL 055-223-1603 FAX 055-223-1604知事を筆頭に国内外でトップセールス山梨 果樹試験場検索

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