ふれあい特集号vol.46(デジタルブック版)
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バスケットボールを通して伝えたい想いふれあい一瞬を大切にきらめく やまなしのシュン!大好きな山梨でバスケットボール選手と小学校教諭として過ごす毎日 小学校の卒業文集に「プロスポーツ選手か小学校の先生になりたい」という将来の夢を書いた横田さん。その二つの夢をかなえ、現在、山梨クィーンビーズの選手として、そして山中湖村立山中小学校教諭として、充実した日々を送っています。 「小学4年生の時の担任が、運動が得意な子も苦手な子も、誰もが楽しめる体育を教えてくれました。その経験から、私も運動の楽しさを教えられる先生になりたいと思うようになったんです。スポーツとの出会いは、小学生のころの野球や陸上競技。その後、姉の影響を受け中学生からはバスケットボールを始めました。これが今の私の原点です」 東京学芸大学での経験を経て教員採用試験に合格し、山梨に戻った橫田さん。地元のクラブチームでプレーしていたところ、山梨クィーンビーズの監督から声を掛けられ、もう一つの夢もかないました。「教員とバスケットボール選手を両立するためにオンオフの切り替えをしっかり行うようにしています。時にはつらいこともありますが、教壇に立って子どもたちの無邪気な笑顔を見ると、頑張る力が湧いてきます。子どもたち、そして切磋琢磨できるチームメイトや応援してくれる職場の方々には本当に感謝しています」 現在、中学時代から憧れていた山梨クィーンビーズで、活躍している橫田さん。今度は、自分が子どもたちに目指してもらえるようなプレーを見せたいと、練習に励んでいるそうです。「バスケの魅力は、一つのボールにいろいろな人の想いが詰まっているところです。一本のシュートが決まるまでには、プレーヤーだけでなく、チームの仲間、監督、ファンの方、たくさんの人の想いがつながっています。そんな目に見えないバスケの魅力も伝えていければと思います。また、教師として、教え子たちに『この先生に出会えて良かった』と思ってもらえるようになりたいです」 「夢をかなえるために大切な事は、目標を持ったら、頭で考えるのではなく心で強く想うこと。そしてそれを諦めないこと。このことを子どもたちにも伝えていきたい」と話す橫田さんの澄んだ瞳には、強い信念と、子どもたちへの想いが輝いていました。山梨クィーンビーズは今年度、関東実業団リーグで優勝。来年度からは日本の最高峰リーグであるWリーグへの復帰が決定。日々、Wリーグでの飛躍を目指し、練習を重ねているBASKETBALL CLUB17

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