ふれあい特集号vol.44(デジタルブック版)
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ふれあい このイベントでは、各店舗が工夫を凝らした百円の商品に、学生が考案したポップを添えて販売。商店街の多目的スペース「さんちょう亭」では、お楽しみ抽選会や餅つき大会も行い、商店街は多くの買い物客でにぎわいました。 大型店の出店などにより、衰退しつつあった三町商店街。商店主の高齢化も課題となる中で、若者の視点から生み出されるアイデアと行動力、そして新しく生まれた地域の人々との交流が、商店街に活気を取り戻す力となっています。15 都留文科大学 TEL 0554-43-4341(代表) FAX 0554-43-4347 私の地元、山形県の商店街で「百円商店街」を開催していて、小さい頃よく行きました。楽しい思い出がたくさんあり、都留でもやりたいと思い提案しました。地元にいる時は、おじいちゃんやおばあちゃんと話したり、当たり前のように多世代交流があったのに、大学に入ってからは同世代としか関われず、寂しく感じていました。みんなが笑顔でつながればとの願いを込めて『百縁笑店街』と名付けたこのイベントをきっかけに、地域の皆さんと触れ合えるコミュニティーがつくれたらいいなと思っています。多世代交流の大切さを感じ『百縁笑店街』を提案しました 三町商店街では毎月13日に「十三(とみ)の市」を行っています。50年以上も抽選会をメーンに続けてきました。少々マンネリ化を感じていたところに私たちでは発想できない『百縁笑店街』のアイデアを学生たちが出してくれました。商店街も高齢化が進んでいるので、学生たちの活気は私たちの活力源になっています。検索都留文 環境・コミュニティ創造(上)地元生産者から購入した餅米で、餅つき大会(左)三町商店街のかわいらしい地図は、地元のランドマークとなっている 【問い合わせ先】 企画提案者社会学科環境・コミュニティ創造専攻2年伊藤瑠依さん三町商店街振興会会長 秋山 浩さん意欲ある学生たちのつながりが商店街の可能性を広げてくれています 学生たちが地域に関わってくれるのは、とてもありがたいことです。商店街の役員会に参加する中で、学生も予算などの制約や商店街の問題点に気付き、そこから学び、考えてくれています。人が出会い新しい事を始めると、そこには新しいつながりが生まれ、化学変化が起こるものです。商店街が出会いの場であり続けるためにも、学生たちには、これからも臆することなくチャレンジしてほしいです。三町商店街振興会事務局長 金巻 裕さん店先には、思わず手に取りたくなる百円商品地域の人々と学生の声が響きわたる三町商店街

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