ふれあい特集号vol.44(デジタルブック版)
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11ふれあい県制作CM認知症、みんなで支えよう【お問い合わせ】 長寿社会課 TEL 055-223-1450 FAX 055-223-1469検索やまなし認知症 検索CM 支える山梨 認知症の人と接するときに大切なこと・驚かせない(優しく自然な声掛け)・急がせない・自尊心を傷つけない (説得より納得=受け止めて肯定する)  悩みや苦しみを抱え込まないで私たちにお電話ください。 山梨県認知症コールセンターへの電話は、私ども(公社)認知症の人と家族の会山梨県支部「あした葉の会」の会員がお受けしています。私たちが家族の会を立ち上げた昭和62年には、まだ「認知症」という言葉もなく、認知症の方とそのご家族は、無理解と偏見の中で大変な思いをされていました。悩みを抱えて苦しむ方をサポートしたい、そんな思いから会を発足させたのです。 徐々に発症のメカニズムが解明され認知症は脳の病気によるもので誰もがなる可能性があるという理解も進みましたが、介護者の負担、不安はとても大きなものです。 私は「話す=放す」とよく言っています。これは話すことによって、心のわだかまりを一時的にでも放り投げてほしいということです。介護の仕方が分からない、介護がつらいなど、さまざまな悩みを抱え込まずに、どうぞお電話ください。経験と知識を持った会員が親身になって聴かせていただきます。 介護者を支え、認知症の方を守るためには、地域の協力も不可欠です。そこで私どもは「おかえりマーク」を考案しました。徘徊は命の危険につながるケースもあります。徘徊行動を取る方の一刻も早い保護のために、見守りの輪が広がることに期待しております。 認知症の方とそのご家族が安心して暮らせる社会となるように、「言葉で寄り添う」、「目で寄り添う」(アイコンタクト)など、小さな寄り添いを地域みんなで大切にしていただきたいと思います。認知症コールセンター相談員(公社) 認知症の人と家族の会山梨県支部「あした葉の会」名誉会長理解し、みんなで見守り支える 認知症の人は、ある日突然、何も分からなくなるわけではありません。周囲のサポートがあれば生活を維持することができます。記憶は無くなっても、喜怒哀楽は残っています。その感情を大切にし、自尊心を傷つけないようにしましょう。 認知症のことを知り、自分の住む地域にもその症状を持った人がいることを理解し、見守り、気軽に優しく声を掛ける。そんな「地域とのつながり」が、認知症の人と家族の孤立を防ぎ、住み慣れた地域での心穏やかな生活につながっていきます。家族が認知症になったらと考えてみて!理解し、みんなで見守り支える認知症の人は、ある日突然、何も分からなくなるわけ「おかえりマーク」普及の取り組み 行方不明になった認知症の人が「無事に家に帰れますように」との願いを込めて、「あした葉の会」が作成したワッペン。徘徊していた人がマークによって発見されるケースが相次ぎ、県も普及に力を入れています。「おかえりマーク」普及の取り組み行方不明になった認知症の人が「無事に家に帰れます上の布をめくると名前や連絡先を書く欄がある。必要な方は、あした葉の会事務局へTEL 055-227-6040気持ちを放り投げて地域に小さな寄り添いを11.5センチ8センチはいかい平井出 設子さん

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